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【絵本 はるにれ】~自然の音がきこえてくる~

【並べて楽しい絵本の世界】

この絵本の主人公の はるにれ は北海道中川郡豊頃町にあり、写真家は1本の木を4年かけて撮影したそうです。

写真だけ。文章もイラストもありません。

広い青空のしたのはるにれ

朝焼けをうけて美しいシルエットを浮かびあがらせている木

雪原に立つ木 黄金の指輪をはめたかのような はるにれ

満月を戴いた雄大な姿

風の音や、雪に覆われた静寂や、凍り付いた枝からぴしっと音が聞こえてくるようです。鳥の声を聴くことも。
なんの文章もないからこそ、五感がクリアに働いて、とてもすがすがしい気持ちになれる本です。

写真ばかりですから、絵本というのはおかしいのかもしれないけど、
主人公の はるにれ が季節ごとに感じているであろう、音や空気に、見る人それぞれが 物語を感じとっていくことができることで、やっぱりこれも絵本だと思います。 

自然の息吹を感じたい時、思い出したい時

季節の変わり目に、時々取り出して眺めます。

はるの日差しを浴びている はるにれ を見るために今日は本棚から出してきました

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書店での「おはなし会」でこの本を紹介したいと、読み手の方に相談すると、
「おはなしのない本を大勢の子の前で見せるのはむずかしい」と言われました。何かいい方法がないか?

保育士希望の学生さんの提案で、「セッション」がいい、ということになりました。まず彼が自分の経験を語ります。

「公園でこういう木の下で からあげ 食べたよ」
そしたらみんなの口から、次々に経験が飛び出して、ワイワイ楽しいセッションになりました。

「うちにもあるよー」「タコがひっかかってるよ」
「かみなりがおちたよ!」なんてのもありました。

いつもお行儀よく見てくれている子たちでしたが、一気に仲良くなれた感じでとても主催側もうれしくなりました。









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s.suzuki
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