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【絵本 なつのあさ 谷内こうたの世界】と2021夏の読書memo

【並べて楽しい絵本の世界】


だれの心にも時おりふとよぎる少年の日のひとこま。夏の朝のさわやかな匂い、白い風景、弾む自転車、汽車の音-絵本ならではの喜びがあふれてくる。(至光社絵本の紹介より)


そろそろ朝夕に秋の気配がただよってきました。
筆者s.suzukiは夏と言えば「読書の夏」なので、このところ絵本について記事を書くことができないほど 本を読みまくっていて、ずいぶん更新がとどこおってしまいました。

とても頭がごちゃごちゃしているので、今朝はこちらの絵本で、すっきりとしたいと思います。

なつのあさ

作・絵 谷内こうた

いしげいそげ

まだ ちいさな子どもの時に父が買ってくれた絵本です。
私の「夏」のイメージをそのまま醸してくれる絵本・・・

なつのあさは みんな しろい

あさのうちは まだ空気もすがすがしく

あたりも静かで、
これから始まる一日を 楽しみにしていた幸福な子ども

そんな遠い昔に タイムワープさせてくれます。


絵本 全ページをしめる「緑」が大好きです。
朝焼けの明るい鬱金色の中を 自転車をこぐ
おとこのこの むぎわらぼうしもかわいい
おおきく広がるなつのあさの空
視覚的に、さわやかな朝の空気を表現されて 見事だと思います。

おとこのこは いつもの時間にやってくる汽車 を見に行くのです。
表紙の絵に使われているシーンにはこんな文章が・・・

きこえる きこえる
いつもの あのおと

だっだ しゅしゅ と遠くを連なって走ってゆくのは
けむりをたなびかせた 「蒸気機関車」です

もちろん筆者も 汽車 を利用した世代ではありませんけど
このおとこのこと一緒に、鉄の塊の重厚な音や、それが繰り出してくる空気の振動を肌感覚で共有することができます。

それは、長い年月(発行年: 1970年)を経ても
私にとって夏の幸福な記憶です

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s.suzukiの2021年の夏の読書
あたまごちゃごちゃの原因?をmemoがわりに載せてみようとおもいます

とても楽しく読みました。生き生きと 今を生きてゆく人々を作者の凛とした目線とダイナミックな文章で ぐんぐんと読ませてくれます。


友人たちとの会話の中で、ちょくちょく出てくるこの作者の名前に、なにか引っ掛かりを感じて読み直し。膨大なインタビューを試みた このベストセラー作家に、ひたすら敬服。そしてあの事件から(1995年(平成7年)3月20日)今日まで 私たちはどう過ごしてきたのだろう。何を学び、これからどこにいくのだろう。


河合先生が、学校に関わる専門家(教員や関係者)に向けて、何を問いかけていたのか、きちんと読みたくなって再読。


ちゃんとわかっていなければいけないことがあると、いつも思っている。
子どもが泣いていない世界が本当にきてほしい。悪いのは子どもじゃない。


神話について 河合隼雄先生はあちらこちらでお話されているので、まとまったモノを読みたいと思って購読。もちろん神話をきちんと読むこと自体が、たいへんなので、今後も私の読書の楽しみのひとつ。それにしてもタイトルどおり、現代人の生き方のヒントが神話の中にいっぱいつまっている!


読み返してみても、衝撃は変わらない。
「井戸を掘ること」そして「ねじを巻くこと」
それは私たちの日常の中に どうかかわってくるのか、そんなことを考えて、いちばん頭がぐるぐるした作品。


ぐるぐるするから、先生の言葉に答えを求めてみた。
村上春樹さんも こんな大作を書いていたら、唯一無二の心理療法家に出会うことになるよね、と思いながら読む。これより前に出版された「こころの声を聴く」で先生と対話した時はまだ「ねじまき鳥」執筆中。さもありなん、もう一度会いに行くことになった。(再読)


読書会があるので、課題図書として読む。
昭和の文豪がひとりの青年の「狂気」のようなものを、書きつくす。
「美しさ」ってなんだろう。青春期にそれに命を懸けてでも、とことん味わい尽くすという壁を乗り越えて、人間はどこへ行くんだろう。

これも読書会の関連で読む。
中学生の頃に読んでいる本だけど、ずっと版を重ねている。正直なところ新訳がほしい。若い人たちの心に響くものはあると思う。ひそかに読んで、カバンにしまいこんで大人になるべき、という名作。 

作家が小説と向き合う姿勢について、とても真摯に書いてあったはず、と思いこれも再読。自分が記事を書くとき(小説ではないのだが、)こんな姿勢で書きたいな、と思うことを再認識できた。 

👇以下はnoteの記事の参考として読む

ぜひ、いつか書きたいと思っている作家さん、ゴフスタイン。
いとしい絵 シンプルな中にあふれる愛

カラー口絵、年譜、著作目録、関連文献などの資料もりだくさん!

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【並べて楽しい絵本の世界】を書くための本については2点だけにしておこう。(まだいつ書けるかわからないし)

読んでいただきありがとうございます。
あなたの読書体験もすばらしいものとなりますように。

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