見出し画像

手作りせっけんはじめ。重い腰をあげる。

2010年ごろに、手作り石鹸を作り始めました。

宮城県には三本木のひまわり油もあるし、椿油もある。石鹸を作ってお土産品にしたらいいのに。。なんて2011年、水没したエリアでライフラインの戻る前、自宅待機をしながら夢いっぱいの絵を描きつつ思っていたのですが、最近わかったのは薬機法で手作り石鹸を販売することはできないのだそうです。せっかくBASEでキッチンソープを販売しようと準備したのですが、残念です。

ハードル、とっても高そうですが・・・東北手作り石鹸特区なんてやったら温泉は豊富だし石鹸に入れられるいろんな産品もあるし、石鹸好きが集まってきて面白いんじゃないかなって思います。特区内の認証工房で作られた石鹸を特区内で販売できる。品質は法律上の定めを守るので、せめて洗濯石鹸として販売できる。。。みたいなイメージです。



さて、手作り石鹸を作ると決めたわけですが。一番最初に石鹸が作れると知ったのは、インターネット。2000年頃、(もう20年も前!!)@oliveというDHCラブなコミュニティを見ていて知りました。その時には、書店で手作りせっけんの書籍をちょっと見て、購入には至らなかったのです。

DHC、今ではサプリメントや化粧品、洋服なども手掛けていますが、愛用は基本のセットでした。それに、美味しいオリーブオイル、オロ・デ・へナベ。色々優秀なものが揃っていますが、やっぱり基本セットはとても良いです。美味しいオリーブオイルは、残念ながら販売終了してしまいましたが、オリーブオイルの名品を価格据え置きで取り扱いしてくださっていたことにとても感謝しています。


さてさてその後、インターネットでのお買い物が急速に発達して、いろんな材料なども手に入りやすくなって来ました。その時に目にしたのが、「マルセイユ石鹸オイルミックス」。

あー、石鹸・・・昔作ってみたかったなあ。やってみるか・・・。



元々無精なのと、怖がりなのと、めんどくさがり。そうして人が言った通りになんてやらない人(笑)まず手作り石鹸に関する本を全て図書館で借りてパラパラと眺め、とってもハードルが高いんじゃないかと自分で手作り石鹸に対する気持ちをセットしてしまいました。ここでおそらく1ヶ月ほどの時間を費やしています。


そうすると本当にハードルが高い高い高い。


まず、苛性ソーダなる恐ろしい薬品を使わなくては作れないのか。。。そうかそれはなかなか手に入りにくいものなんだな。。。

そうすると本当に売っているお店に当たらないんですよね。何件も「すみません、苛性ソーダは買えますか?」とハンコを握りしめて聞いて回ってもなかなかなないのです。結局一番利用しているお店であっさり購入できてしまいました。軽い気分でいつもの買い物ついでに聞けばよかったのに、手に入りづらい=いつものところではないところにある、なんて思い込んでいたのです。

IMG_2988のコピー


薬品を購入するだけで苦労しましたが、薬品周りの道具を揃えるにも、色々考えちゃって何も進まなかったのを覚えています。

例えば苛性ソーダ水を作るための容器。プラスチックかガラス瓶で、薬品の水溶液が少しづつ安定して出てくる蓋つきのもの。もちろん蓋の密閉は確実なもの。ホームセンターや100均をたくさん回って探しました。これは超怖がりが悪い予想のもとに考えて納得いくものを探したのが後々良かったことがわかりました。

苛性ソーダを量り取るためのスプーン。これもいろいろ試しました。ステンレス、シリコン、木、プラスチック。プラスチックのスプーンを食品添加物グレードの顆粒タイプの苛性ソーダで使った時には、静電気で跳ねて流石に怖かったです。


そして温度計。最初、2本必要なのになぜか1本しか買っておらず、ものすごくドキドキしながらいざ作ろうと覚悟をしたのに実行に至らず。なんてこともありました。石鹸作りのプロセスを全体的に理解して、詳細をイメージするところまで行っていなかったのに見切り発車してしまったのですね。ここは勉強になりました。

片手鍋。これはオイルを測りとって、温めて、石鹸生地を攪拌する際に使うものです。鍋はステンレスでないといけません。なぜなら、石鹸生地に混ぜる苛性ソーダ水は、ステンレス以外の金属と反応してしまうためです。ニトリに行けば、安くて使いやすいステンレスの片手鍋がすぐに買えちゃいます。なのに、ステンレスの品質云々を気にしすぎ、ガラスボウルの方がいいんじゃあないかなんて思ってしまったりして。そこでまただいぶ考えました。

結局、ステンレスの鍋とガラスボウル両方使ってみましたが、扱いやすさから言ったら断然ステンレスの片手鍋です。


震災後は作っている最中に地震があったら本当に大変としばらく石鹸作りをしていませんでしたが、関東にいる間に結構作りました。薬品は怖いけれど、石鹸作りは癒しです。今思えば環境の変化でかなりやられていたメンタルに、相当に癒しを与えていました。

出来上がった石鹸は、お風呂でも、お洗濯でも、キッチンでも大活躍。油がたくさんついたテフロン加工のフライパンも、綺麗にさっぱりします。

今はいいおしゃれ着用洗剤がたくさんあるので、大きな声で人にはお勧めできませんが、汚れが目立つセーターの洗濯にも使っちゃっています。



宮城県でメジャーな石鹸といえば、坊ちゃん石鹸。創業96年になるなんてすごい!真っ白な石鹸生地と泡立ちの良さ、それにもちろん汚れ落ちもいいのです。加えてリーズナブル・・・。自分で石鹸を作る前は、坊っちゃん石鹸少々とDHCのオリーブ石鹸をたくさん使っていました。


画像2

今はもう、自分で作った石鹸ばかり使っています。

オリーブオイルだけで作った石鹸。エキストラバージンオイルで作る石鹸はちょっと時間がかかりますが、素材の香りが存分に楽しめます。

最近は、地元で作られた竹炭を混ぜた石鹸を愛用中です。手作り石鹸は特にすぐに溶けてしまいますので、へちまの輪切りや目の洗いスポンジの上に置くと長持ちします。

お好きなお皿を使えば、素敵なソープディッシュにも。

IMG_4076のコピー

現在BASEはお休みしていますが、へちまの石鹸おきのようにホームメイドソープに関する販売をしていきたいなと思っています。


いいなと思ったら応援しよう!