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【日記#14】人間は人間に悩む…
人間の悩みは、ほとんどが人間関係ということを聞いたことがある。
上京して、それは痛感している。
心がしんどくなって、昔のひどい状況に引き戻されるのは、
大体、人間関係で辛くなった時だ。
「人間って、何なのだろう」ともやもやする。
人間は、地球の中で、単独で生きることは非常に難しいと考えている。
だからこそ、道具を発明しただけでなく、言葉や文字を発明したのだと思う。
チームを形成して、大自然の災害に耐えたり、
大きな動物にも負けないようにしてきたのだと思う。
その一方で、人間同士で争いあっている。
本当は、助け合って、ここまで増えてきたのに…
情けないことに、私も人間関係に悩み、怒りが湧いてくることもある。
職場で、あまりにも腹が立ってしまって、暴言を部下に吐いたこともある。
幸いだったのは、きちんと上司から、すぐに注意を受けたことだ。
暴言を吐いた時は、我を忘れていた。
「魔がさす」という言葉があるが、まさにそれだった。
悪魔が一瞬で、私に乗り移ったような感覚だ。
それでも、上司からすぐに、注意を受けたことで、自分のしたことを反省できた。
このような反省を受けて、私は、自分の気持ちを抑えるようにした。
どうしても、職場では怒りが湧いてきた。それを押さえ込んで、調和を重んじた。
結果、私の体調は崩れ、休業した。
真面目に、職場の調和を重んじて、言動を注意していたが、
心のバランスが崩れてしまい、体調が悪くなって、
職場に迷惑をかけることになった。
一定期間、休んだ後に、職場に行った時は、上司に詫びて、仕事を再開する。
もちろん、職場がすぐに変わることはない。
自分の言動に気をつけて仕事にあたる中、
また、部下に対して怒りが湧き、それを押さえ込んで、調和を重んじた。
なぜ、この繰り返しなのだろう。
部下に対しての怒りは、私の教育不足だと上司から言われる。
その教育の時間を割くことができるほど、現場は回っていない。
現場の人が足りないため、私が現場に入りながら、時間を見つけて、
部下の教育にあたる。でも、うまくはいかない。
会社というのは、組織で動いており、人が一人いなくても回るようになっている。
また、福利厚生や納税に関しても、担当部署が対応してくれている。
とてもありがたい場所だ。
また、労務もしっかりと管理してくれて、
労働時間が労働基準法に抵触しないよう、対応してくれている。
それでも、人間関係に悩み、体調が崩れる。
結果、会社に迷惑をかける。
振り返ると、私の能力不足だ。
最初の立ち位置で、十分な仕事ができて、上司から推薦されても、
部下ができるような位置になると、今までとは異なる仕事になる。
もちろん、今までの仕事をこなしてきたため、
いくらでも部下のフォローができるのだが、
全体として、回っていないことを感じる。
会社の中での位置が変わると、見える景色が変わるのだ。
最初の頃、部下がいない時は、目の前の仕事を、
一つ上の上司の目線に立って、仕事をすることを心がけた。
結果、上司からは評価された。
でも、心がけていただけでは、上司の目線というのは、
全て見ることはできていない。
実際に、上司の目線に立つと、本当にいろんな情報が入ってきて、
会社の景色が全く違うものになるのだ。
会社が変わってなくても、部署が変わってなくても、
位置によって、仕事が変わることを認識して、
教育を受けたり、受けさせたりする必要があることを感じる。
そして、人材を育成し続ける仕組みづくりがないと、
どこかに歪みが出てくるのだなぁと思う。
そのことをわかっているつもりなのだが、
一人がわかっても、組織全体を変えるのには、大きな力がいることを感じていた。
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