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#シュール
墓穴は掘っても掘らせるな
「ちょっと気持ち悪いこと言っていい?」
久々に二人で夕飯を食べているときに旦那がおもむろに聞いてきた。
「何?そういう質問いいから早く言って。君がそういう質問してくるときってこっちのこと関係なく一方的に言ってくるじゃん」
旦那はいつも自分が何か言いたい時はとりあえずアタシの機嫌を伺うように聞いてくる。ダメと言ってもおかまいなし。
それが煩わしい。勝手に一人で喋っててくれよって思う。
「隣のナカムラ
Who is the Traitor?
「よしっ。全員乗ったな!もうバスは東京に戻るぞ!途中一回だけサービスエリアによるが、それはみんながそこまで無事でいられたらの話だ。
このバスに乗ってる中に裏切り者がいる。心当たりあるやつは今自首したらみんな無事に東京へ帰れるぞ。
裏切り者以外はな。
黙ってるんだったら裏切り者探しをこれから始める。今ならまだ間に合うぞ!バレるのが嫌ならバレないやり方をしてやる。よしっ!みんな目を瞑れ。自分は裏切り
グローバルスタンダード
「久しぶりだね、もう3年生になったんだ!?」
流行病のおかげで甥っ子は疎か親とも会えない日々が続いていたが、もういいだろうと久々に実家にみんなで集まった。
甥っ子が久々だし二人で遊ぼうと、みんながくつろいでいるリビングから別の部屋へ移動した。
「オレさ、英会話通ってるんだよ!」
いつの間にかオレと言うようになっていた甥っ子が自慢げに話してきた。
「こないだは野菜を覚えたんだよ!」
だか
目に見えないからこそ友情
「自分ではすっげぇ仲良しだと思ってたんだよね。でもやっぱりわかんないかな?これ話しても誰も理解してくれないんだよね」
[地元に残ってるメンバー会] という独身実家ぐらしの面子で定期的にやる飲み会で、誰と一番仲良かったかという話題になり、KGがジョッキのハイボールを飲み干してから話してくれた。
KGは至って真面目な面持ちで話をしていた。
なんでも、KGには小学3年から5年までの3年間、空気君という友
ヴァイオレンスサラダ
「ただいまー。サラダが半額になってたからそれ買ってきちゃった」
「おかえり、、、ってか何でそんな自分の価値を下げるようなことしてるの? だからいつまでも出世できないんじゃないの?」
「は?なんだてめぇ。俺が食うんだから関係ないだろ!あん!」
「ちょっ、、、痛い。髪ひっぱらないで!」
妻の一言にキレた男が、髪を引っ張り頭を激しくゆすり始めた。
すると妻の髪の毛から義父がコロンと落ちてきた。
「んもう
焼くなっ!焼き肉っ!
「ここの焼き肉屋ってさ、焼いてるのにどんどん肉が生になってくんだぜ!」
運ばれてきた肉をトングで網の上に乗せながらザキさんが自慢げに言ってきた。
ここの焼き肉屋は焼かれた状態で提供された肉を、如何に卸された状態に近く戻せるかを求められる店らしい。
その生になった肉はどうするのかとザキさんに聞いたら、この店の奥にいる猛獣たちの餌にするらしいとのことだった。
「たださ、その猛獣の肉がここで出されてる肉