20230501

 いつも通り道となる公園で、クラフト餃子フェスという餃子のフードフェスが開催されている。ここのところは天気にも恵まれていて、平日でもかなりの人が訪れている。この日も晴れて、すこし風の強い日だったが、特設会場に設けられたテントの下のベンチに腰かけてギョーザを食べている人で賑わっていた。その隣で犬を散歩させながら歩く人のリードの先の犬も興味津々でギョーザを食べる人の足元に鼻を近づけるようにしていた。若い女性たちがピンク色のゲートの前で写真を撮っている。きっとTikTokやインスタにアップされるギョーザフェスの写真が今溢れているのだろう。広報的には大成功ではないか。そういう世界とは縁遠い人生もある。それでも古本祭りに赴いて写真をTwitterに上げるわたしも一世代上のそういう世界の住人である。あと二十年経ったら、彼女たちもそれぞれ違うフェスで写真を古びたSNSに上げるようになるのだろう。時代は巡ると言ったところか。

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