20250130
比較的穏やかな天候が続いているが、予報によると週末に寒気の影響で雨もしくは関東平野部でも雪が降るとのこと。二月には気温もぐっと下がるらしい。着る物に困っていると先日愚痴ったばかりだが、厚着の出番が来るようで、その面は歓迎すべきことなのかもしれない。
わたしは何かを執筆する際は音楽を聴く。今月リリースされたあっこゴリラの新譜『Chimera』がかなり素晴らしくて、ヘビロテになっている。EPなどは近年もリリースされていたが、フルアルバムとしては六年ぶり。フィメールラッパーと言うと、ChelmicoやAwichなどメジャーシーンでも活躍するアーティストが増えたがそういう世代でもかなりカリスマ性を持ったicon的な存在感がある。もちろん、それは彼女の音楽とラップのクオリティーが下支えしているものであることは言うに及ばない。今作には食品まつりや荘子itなどゲストも多彩で、中でも全五曲に参加しているBo NingenのTaigen Kawabeの才能が光っている。わたしはロンドンに居たときに一度だけ、彼に会ったことがある。共通の知人に紹介されたが、話すこともなくそれきりだった。しかし、今作を聴いて悔しい思いがある。それは嫉妬に近いものだ。「from zero」が名曲過ぎて、歯ぎしりした。わたしも最高の小説を書いてこの思いを拭い去りたい、そう思えるほど凄い曲だ。