20240303
ひな祭りの日。わたしの実家は男兄弟だったので、この日を特別に感じたことはなかったが、従兄妹の家ではひな壇を見た記憶がある。しかし、現代において女性を女性らしくお祝いするという感覚は多少問題もある気がする。男女関係なく祝えばいいのではないか。ひなあられは美味しいと思う。
エリア・スレイマン監督の映画『天国にちがいない』を観た。パレスチナ系イスラエル人の彼がパレスチナに捧げた作品。イスラエルのナザレ、フランスのパリ、アメリカのニューヨークを転々とする監督自身が演じる主人公がその場所場所で待ち行く人々をただ観察するというシンプルな構成ながら、皮肉がたっぷりと散りばめられており、現在でも過酷な状況に置かれているパレスチナ人の不遇を浮かび上がらせる。この作品が公開されたのは2019年だが、今の状況はさらに悪化している。無力感にも苛まれるが、こういう作品を心に留めて何ができるか考えたい。