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読書 『ナザレのイエスは神の子か?』

ジャーナリストのリー・ストロベルが、聖書に書かれた「事件」を、様々な角度から分かりやすく検証する本。史的イエスの入門としても、ジャーナリストの検証入門としても秀逸。日本の雑誌記者も読んでほしい本。

「事件はあったとしか思えない」
結論から言えば、「単なる信仰心をジャーナリストっぽく裏打ちしてみた」感じの本。原書の新約聖書をうろ覚えで記憶してても、検証のひとつひとつが納得できるので読みやすい。※私は無宗教に近い仏教徒で、特別な知識は無かった。

結論ありきと思うなかれ

複数の証言から事実を突き詰める様子は、ジャーナリストのマナーの見本であり、昨今話題の「書いたもの勝ち」みたいな姿勢はない。そのうえでイエズスの実在に踏み込む論は、少しの知的興奮を覚える。


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