上司の評価だけでは上に上がれなくなった。ゲームチェンジャー:360度評価
私が入社して最初の5年くらいは昔のドラマや漫画よろしく上司や先輩に気に入られるかというのがいい仕事やいい評価に結構つながるものだった。
それが今や通じない。そう「360度評価」の出現。
私は実際に身近でその影響を思い切り受けた人を見てしまった。もちろんそれだけが理由でないだろうが、確実に既定路線を覆す事例だった。
要は「360度評価」って従来の直の上司および所属部門長による評価だけで被評価者の評価を決定せず、先輩社員・同僚・後輩社員の評価も加味して最適な評価をするという代物なんだけど、確かにこれを考慮すると今までのように上司や先輩に「だけ」評価され、可愛がられた人が必ずしも昇格させるわけにいかなくなった。
とはいえ、「それって本当に機能するの?」「結局は上のゴリ押しで決まるんじゃないの?」という疑問は拭えないが、評価に正当性を持たせるためにそれなりのサンプル数を取得している。
これは結構意味があるなぁと感じている。
学生や社会人1年目、2年目くらいだともしかしたらピンとこない人もいるかもしれないが、それなりの規模の企業や部門で会社員をしていれば、こういう評価基準を設けられると実は苦しくなる人って一定数存在するよね。
上司にはべったりで部下には仕事を振るだけ振って自分は楽なものと価値が高いものだけ搾取する所謂「テイカー」。
その他にも一見社交的で兄貴肌に見えるが、実は上司の決定ありきで時間ばかりかかるような采配しか出来ず、裏で嫌われているなんてのは少なくない。
やっぱり上には強く出て、下にも礼節をもって接することが出来る人材になりたいわ。じゃないとダサいから。