ヒラ公務員欧州へ行く13 ~一日ASローマファンとなって観るチャンピオンズリーグ FCバルセロナ戦~
2015/9/16 wed 風邪の状態:★★(バチカンでのダメージ引きずる)
イタリア ローマ
↑ 前回の記事はこちら!
バチカンを出て食事をとった後、チャンピオンズリーグの試合「ASローマ 対 FCバルセロナ」を見るために、ローマオリンピックスタジアムに着きました。水曜日の夜ですが、相手が相手だけにスタジアム周辺は人がごった返してます。試合開始は夜の20時45分で、着いた頃にはもう空は暗くなっていました。
普段ならスタジアム周辺を歩いて回って屋台とかのぞくのが好きなぼくですが、バチカンで受けた肉体的ダメージを引きずっており、さっさと座りたかったので速攻で入場し席に着きました。
選手が試合前、練習のため入場してきました。今だけローマファンのぼくも拍手でローマの選手を迎えます。この時はまだ現役だった、有名選手トッティの姿も見えます(残念ながらその日は出番なし)。
その後バルセロナの選手たちも入場してきました。今は日本にいるイニエスタ、ブラジル代表のネイマールも姿が見え・・・来ました、メッシです。たぶんローマファンも注目しているはずです。初めて見る、本物のメッシ。その第一印象は、「ちっさ!」でした。身長170cmと小柄なのは知られてますが、それでもまだサバを読んでるのでは?と感じるくらい、本当に小さく見えました。この人が世界最高のフットボーラーか………。ほんまかいな。
ASローマ側の席に着いたはいいものの、このチームの選手は4人(ジェコ、サラー、エルシャーラウィ、トッティ)しか知りません。さらには、ユニフォームの色もチケットをとる時に知ったくらいです(エンジ色というか、深みのある赤)。にわか過ぎてすみません。
いったいどんなクラブなのかほぼ前情報もないまま訪れましたが、それでも一瞬で魅了されるシーンがありました。それは選手入場直前の歌です。満員のスタジアム、6万人が試合前に歌う歌。疾走感溢れるような歌ではなく、意外にも穏やかで牧歌的な歌で、とてもクラブへの愛情を感じるものでした。先日観戦したインテルミラノにも歌はありましたが、こちらの歌の方がぼくは好きです。
↑偶然、この試合の大合唱がYou Tubeにありました
こういう歌っていつからあるのか分かりませんけど、昨日今日で何万人が歌えるようになるわけありませんし、長い期間を経て街に浸透していったんでしょう。大合唱を聴いているとクラブの長い歴史、根付き具合を感じることが出来ます。
試合が始まりました。サッカー観戦は好きですけど戦術的なことはあまり詳しくありません。が、そんなぼくにもバルセロナの11人はまるで1つの生き物となって動いているように見えました。選手単体でも、ネイマールはくねくねと体使いがとても柔らかく、メッシはボールを持つとものすごい速さでステップを踏みます。そう、まるでワンピースの「剃」みたいに。
↑ 出来る人いたんだ…
バルセロナのプレーはとても滑らかで、ローマはバタバタと必死に守ってる印象で、やっぱ強いなあと思ってると、早い時間にバルセロナに1点を入れられました。このままボロ負けするかも…と、ぼくも含め、そんな悲観的な考えになる人もいたはずです。ところが、ローマがフィールドの真ん中あたりから撃った50メートル超ロングシュートが入って追いつき、会場もえらい騒ぎになりました。撃った本人もほんとに入っちゃった!って顔してます。なにこのミラクル。てかお前入ると思ってなかったろ。
その後、拮抗した試合となり、バルセロナの途中出場した選手が3分で怪我して交代という不運すぎるアクシデントもあり、結局1-1の引き分けとなりました。勝利こそしませんでしたが、ローマにとっては相手が相手だけに万雷の拍手です。やったやった、よくやった!って感じです。なにかとラッキーな試合展開でしたがこれもサッカーです。とてもいい雰囲気の試合だったと思います。何故かローマファン同士でけんかしてる人たちもいましたが(笑)
そしてその後、すっかり忘れてましたが、ぼくはまたホテルまでのあの遠すぎる道のりを夜中に歩く羽目になり、無事帰り着きその日を終えたのでした。
↑暗すぎてほとんど見えないローマの片田舎(夜中12時)
↓ ヒラ公務員欧州へ行く1~12はこちら