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ヒラ公務員欧州へ行く21 ~5ペンスの壁~

2015/9/19 Sat 朝 イギリスロンドン サウスエンド空港そばのホテル

↑ 前回の記事はこちら!

 旅も8日目、これからロンドンの中心部へ向かいます。

 前日の夜12時に寝て、朝6時にホテルを出ました。

 普通なら眠くてたまらないでしょうが、世界的に有名な大都市へ向かう高揚感からでしょうか、眠気はまったく感じませんでした。

 ホテルからタクシーで高速バス乗り場まで行き、日本でネット予約した高速バスに乗り、2時間かけロンドン中心部のビクトリア駅に向かいました。

 余談ですがイギリスで高速バスは馬車を指す言葉でもある「Coach」というんですね。何気に驚いた英語でした。

 バスの中で寝ていたのかどうかは覚えてませんが、駅に着く少し前、窓をぼんやり眺めていると街並みの切れ目から突然、天を突き刺す巨大な塔が姿を現しました。ビッグベンです。

 まさかこんな足元を通るとは思わず、驚きと感動から声をあげそうになりました。ただ今日は観光する暇はありません。ビッグベンは後回しにして、バスを降り、駅で荷物を預けひとまず朝食を探しさまよいます。

 駅にはショッピングモールが併設されていて、どうやらレストランはそれなりに数はありそうです。しかしバスに2時間乗っていたこともあり、朝食の前にトイレを探すことにしました。

 ほどなくトイレを見つけることは出来たのですが、入り口の前で立ち止まりました。

 改札。トイレの前に、改札。


 目を疑いましたが、遊園地などにある改札がトイレの前に設置され、利用を阻んでます。どうやら硬貨で5ペンス(約7円)入れないとトイレに入れないようです。


 金とるんかい。


 仕方なく近くのお店で水を購入し、お釣りと持っていた硬貨を合わせ5ペンス用意しました。楽勝です。あっさり解決です。

 意気揚々と?トイレへ向かい硬貨を使いました。5ペンス確かに入れました。が、開きません。

 な、なんで?困惑する私をよそに次々と人が入っていきます。

 なんでだろう…と考えながらその人達を観察していると、ほどなく原因がわかりました。

 私は確かに5ペンス入れました。しかしそれは1+2+2、3枚の硬貨を合わせ5とした入れ方でした。この改札は5ペンス硬貨しか受け付けてないのです。


 いや分かれよ、当時の自分。

 例えば日本でも10円入れてください!ってところで1円玉と5円玉入れても普通動かないだろ。


 正直このときめちゃめちゃ漏れそうだったので、正常な思考ができなかったんでしょう、きっと。

 ちなみに入れたお金5ペンス(約7円)は戻ってきませんでした。この改札はお釣りなんて用意してくれないのです。ロンドンに授業料として7円プレゼントです。

 イギリスの駅でめちゃめちゃ漏れそうで苦虫を嚙んだような顔で、今度こそ5ペンス硬貨を作りに再びキオスクに向かいました。同じお店に向かったため、店の人も「また来た。なんでこんな具合悪そうなんだこのアジア人は。」とか思ったでしょう。

 みなさんもイギリスに行くときはトイレの改札に気を付けましょう。いやマジで。

↓ヒラ公務員欧州へ行く1~20はこちら


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