ヒラ公務員欧州へ行く20 ~イギリス深夜のレクチャー~
2015/9/18 fri 夜 イギリスロンドン サウスエンド空港
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イタリアでは半袖で過ごしてたのにイギリスでは白い息を吐いてます。
イタリアからイギリスへの2時間の移動で、秋をすっ飛ばしていきなり冬に突入しました。イギリスはとにかく寒いです。9月で10度を下回るなんて、真冬は一体何度になるんですかねおそろしい。
そう思いながら空港でタクシーに乗り、予約してたホテルへ向かいました。
実はイギリス滞在中もまたスポーツ観戦をする予定です。そのチケットが日本で印刷などできればよかったんですが、現物発送しか取り扱っておらず、ホテルに送ってもらう手筈となりました。
ホテルを発送物の宛先に指定するなんて、なんかかっこいい、映画みたい…なんてちょっとだけ思いましたが、内心は本当に届いているのかどうかドキドキしてました。
イギリスのホテルにブツが届くのはイタリア滞在中のタイミングだったため、イタリアでローマだベネチアだとうつつを抜かしている中でも不安が心の中に常にありました。
果たして上手く届くんだろうか。失敗したら予定がかなり狂います。一応メールで、ちゃんと届けました!というメッセージを確認してはいましたが、日本でもやったことのないことでしたので、ぬぐい切れない不安感が最後までありました。
9月18日23時過ぎ。いよいよ、イギリス最初のホテルにチェックインします。
チェックインの手続きを終え、鍵を受け取る前に届いてるか尋ねようとしたら、受付の若い男性から「これ届いてたよ」と封筒を渡されました。
宛先には私の名前が書いてあり、利用した配達会社と一致します。
ぃよっしゃああああああああ!届いてたあああああ!!歓喜……歓喜ィィィィィィッ!!!
と、このように内心めちゃめちゃうれしかったんですが、夜の12時近く男一人でしたので、さも当然のように澄ました顔で受け取りました。
ともかくこれには本当にほっとしました。どうやら当初の予定から狂いなく、旅を進められそうです。
身体は疲れてますが心ウキウキで受け取りサインの欄にローマ字で名前を書いて伝票を渡すと、受付の人から「これ、サインじゃないよ」と言われます。
その後のやり取りは次のとおりです(身振り手振りで何とか理解してます)。
の「え?なんで?」
受「ユーのは名前を普通に書いてるだけ、サインじゃない」
の「じゃあどうやって書くの?」
受「え?日本ではどうやって荷物を受け取ってるんだ?」
の「スタンプ(印鑑)を使うんだよ」
受「え?」
の「え?」
しばしの沈黙。
受「・・・サインはこんな感じで書くんだよ」
そういって適当な紙に自分のサインを書いて見せてくれました。優しい。
受「サインが無いならこの場で作ってよ。この紙を使って」
の「お、OK!」
楽勝さ!なんてことないさ!!という雰囲気を必死に出しながら、なんとなくそれっぽく書いて、その場でサインを生み出すことになりました。
内心は超うろたえてます。こんなしてふわっと作っていいんかサインて。てかどうやって書くんや。
それっぽいのを2・3度書き、受付の人、つまりぼくのサインの師匠にみてもらい、彼のお墨付きをいただき、無事ぼくのサインが誕生しました。
誕生の地はイギリスのロンドンはサウスエンド空港のホテル受付カウンターです。
師「よし、じゃそれ伝票に書いて」
の「OK」
伝票上のサインを確認してもらってOKをもらい、チケットを受け取りました。サインを作るって案外貴重な経験だったかもしれません。しかも赤の他人に教わりながら。
どんなサインだったかもう忘れましたけど。
師匠、元気かなあ。
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