北川菜々子 | フランス暮らし

フランス在住フリーランスのライター。5歳と8歳の男の子の母。パリ郊外在住、ときどき日本。育児や家族、日々のごはん。フランスでのなんでもない日常を綴ります。

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フランス在住フリーランスのライター。5歳と8歳の男の子の母。パリ郊外在住、ときどき日本。育児や家族、日々のごはん。フランスでのなんでもない日常を綴ります。

最近の記事

私の手帳の使い方(2023年)

昨年から続いている嬉しい習慣のひとつが手帳。 毎年手帳を購入しているのだけれど、続かないというのが毎年の繰り返しで、「なんで途中で書かなくなるのかなぁ…。」一週間ぐらいやめると、その後再開することができなくて、何ヶ月も放置みたいな…。 習慣化できない自分に「意志が弱い」と何度も思ったけれど、なかなか手帳を書き続けることが難しかった。 そんな私がなぜまた手帳をつけようかと思ったきっかけは、40歳を目の前にして、「現状を変えたい自分」に気が付いたからだ。時間はあっという間に

    • フランス冬の風物詩ガレット・デ・ロワとほっこりした次男のことば

      1月のフランスの風物詩といえば、ガレット・デ・ロワ。 ガレット・デ・ロワとは、アーモンドクリームをパイ生地で包んだ焼き菓子。1月6日の「公現祭」をお祝いして食べるお菓子ですが、基本的に1月の間家族や友人たちと食べるのが習慣となっている。我が家も子どもたちが生まれてから、毎年この季節には何度か食べるようになった。 家から15分ぐらいのところにあるパン屋さんのガレット・デ・ロワが美味しいと昨年から聞いていたので、水曜日子どもたちの学校が休みなので買いに行ってみた。 その道中、

      • 湯たんぽとの出会いに感謝 #買ってよかったもの

        noteを見ていると、#買ってよかったもの というテーマがあがってきたので、今日は、このテーマで書いてみたいと思います。 ずばり、最近買ってよかったものは、「湯たんぽ」。 「湯たんぽ」って買ってわざわざ喜ぶほどのことなの?という感じかもしれませんが、わたしにとっては、体調に良い変化があったほど、素晴らしい出会いだったのです。 実は、この年になるまで「湯たんぽ」を使ったことがありませんでした。昔ながらの道具というイメージしかなく、暖房設備がしっかりされている現代でわざわざ

        • クリスマス準備。今年もこの季節がやってきた。

          今年もこの季節がやってきた。 フランスは街がクリスマスモード一色になっている。街の街灯も、カフェも、ブティックも全てがクリスマス仕様。 イルミネーションに心がウキウキというよりも、この季節を無事に切り抜けることができるだろうかと、ちょっとした心配が心を占めている。 プレゼントの準備やフランスの家族の実家に持っていくものの買い物。子どもたちのクリスマスの行事など、たくさんやらなければならないことがあって、一年で最も慌ただしい季節。それに日本人の私はお正月の準備も少しづつ始

          息子たちのおかげで知った新しい世界

          私は子どもの頃、女の子の中でも典型的な女の子だった。 外で走り回って遊ぶよりは、家の中でリカちゃん人形やおままごとをするが大好きだった。あと、人形の洋服を作ったりするのも。 弟が一人いるけれど、弟の遊びには一切興味はなくて…。よく驚かれるけど、実はレゴで遊んだりしたこともなかったのです。 そんな私がまだお母さんになる前は、子どもが生まれたら、りかちゃんや私が欲しかったシルバニアファミリーで遊んだりできたらいいなぁなんてぼんやりと考えていた。今思えばなぜだかわからないけど、赤

          息子たちのおかげで知った新しい世界

          次男の小さな魔法の手

          「お母さん、ぼくの手大きくなったかな。」 と、5歳の次男はよく手を合わせてくる。 次男(5歳)の手を見ると、まだまだ小さい子どもの手。 赤ちゃんの時のように、ぷっくりとはしていないけれど、 それでも少年とは言えない手。 ちょうど赤ちゃんと少年の間ぐらいかな。 私の第二関節に届くかどうかの大きさ。 育児をしていると、うまくいくことばかりではなくて、 癇癪を起こされたり、やんちゃをされたり、 心がどっと疲れることも多々ある。 でも、まだまだ小さい次男の手を見るたび、この子は

          「好き」なことに熱狂する気持ちはどこへいった?

          長男が、「ぼくはね、宇宙、動物、恐竜、鉱物、戦国、幕が好きなんだ」、「お母さんは何が好き?」と言う息子の質問に、少し動揺してしまった。 今何が好きか答えられない…。 私の好きなものって? 苦し紛れに「本かな?」と答えた。 まだ息子が生まれる前は、私は自分が好きなものの為に生きているようなところがあった。大学時代は映画を一日三本見て、小説やエッセイを読み、美術館、カフェ巡りもずいぶんとした。映画に関しては、フランスの大学院で映画の論文を書いたぐらい随分と熱を入れていたぐら

          「好き」なことに熱狂する気持ちはどこへいった?

          息子と心地よいカフェの時間

          長男を見ていると、自分にそっくりだなぁと思うことがある。 ハマったら、四六時中そのことばかり。 戦国武将、幕末、城にはまりまくりの長男は、1日何時間も歴史本を読んでいて、口が開いたら、「井伊直政はね…」、「姉川の戦いはね…」などと、 本で得た知識を私にへばりついて話している。 私が小学校の頃どハマりしていたのは、漫画だったけど、1日の大半が好きなことで頭も心も占めていた記憶が。そして母に漫画の話ばっかりしていたなぁ。 そんな長男と、時々二人でカフェに行く。 二人でカフ

          息子と心地よいカフェの時間

          フランスの紅葉 次男から落ち葉のプレゼント

          最後に紅葉を日本で見たのは、もう10年以上前のこと。 日本に住んでいた頃の私にとって、当たり前だった秋の風景も今では現実味が帯びなくなってしまっている。 京都で見た真っ赤な紅葉。山一面が秋色に染まっていた白川郷の景色。 日本の紅葉の記憶を辿っていくと、懐かしさが込み上げてくる。 今の私にとって、紅葉と言えば、フランスで見る紅葉の景色の方がピンと来るかもしれない。 とても暑かった夏だったのに、9月になると、急に肌寒くなり、10月に入って20度を切る日が普通になってきた。

          フランスの紅葉 次男から落ち葉のプレゼント

          息子の誕生日とハンバーグ

          先日8歳の長男の誕生日でした。 「誕生日何食べたい?」と聞いたところ、「朝は角煮おにぎり、昼はコロッケ、夜はハンバーグ」と盆と正月がいっぺんに来たようなリクエスト。 これは大変!と思い、遠回しにもう少し簡単なごはん(特にお昼はコロッケ意外のもの)にしてくれないかなぁと頼んでみたところ、「誕生日なんだからお願い!」と断固として、譲ってはくれない様子。 フランスに住んでいると、角煮もコロッケもフランスで購入することはできないので、全て手作り。色んなものが手作りできるようにな

          息子の誕生日とハンバーグ

          ズッキーニの花の天ぷら【フランスおうちごはん1】

          義理の祖母の料理私には、98歳になるフランスの義理の祖母がいます。義理の祖母は南仏のマントンという街に住んでいます。残念ながら、怪我などが重なり今はもう義理の祖母自身は料理をすることはなくなりましたが、90代前半ぐらいまでは、会いに行く度に、南仏の料理でもてなしてくれました。 フランスに住みながらも、毎日の食卓で、フランス料理を食べるのは、胃がきついと感じる私にとって、義理の祖母の南仏料理は、これなら毎日食べれる!と思えるほど、美味しいものでした。 そんな義理の祖母の南仏

          ズッキーニの花の天ぷら【フランスおうちごはん1】