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牛肉麺絵日記 26/100杯目 南川麵館 (台湾・新北)4/26/2013

スケッチー26

牛肉麺屋さん巡り26日目。2013年4月26日 夕方5時。(台湾・台北)
滞在先・台北芸術村がある水源公園は、大きな河川淡水河沿いにある。河の河川敷は綺麗に舗装されていて、サイクリングロードになっている。永福橋のたもとにはレンタルサイクルショップもあり、観光客でもサイクリングを楽しめる。今日は夕方、河の対岸新北市の牛肉麺屋さんに向かいサイクリングロードを歩いた。

自転車といえば、数年滞在したヨーロッパの国々での自転車熱は熱かった。自転車通勤の人が朝から本格的なサイクリングコスチュームで仕事の荷物を背負い、お気に入りのロードバイクを走らせているをよく見かけるし、私の友人の中にはお昼の休憩にロードバイクで長距離を走る強者もいた。フランスの小さな街ブザンソンで働いていた時、一度だけツール・ド・フランスという大きな自転車レースをみた。普段人気のない車道端も熱い眼差しの観戦客で溢れていて、そのすぐ前を選手はもの凄いスピードで過ぎ去っていく。毎年7月に23日間にわたって開催されるツール・ド・フランスの最終日はパリで、観光名所であるロン・ポワン・シャンゼリゼ・円形交差点は人気の観戦スポットのようだ。

淡水河河川敷のサイクリングロードでは、朝夕ロードバイク自転車を走らせる人をよく見るけど、今日は何かしらのイベントがあるらしく、淡水河永福橋たもとのレンタルサイクルショップ前には本格的な装備のロードバイカー達でにぎわっていた。何処か遠くに皆さんでサイクリングするようだ。この場所から出発する台湾一周サイクリング企画もあるらしい。台湾一周の旅は日本のお遍路さんに近い感覚があり、皆一度はやってみたい憧れの旅の様です。

自転車で賑わう永福橋たもとのサイクリングロードから、橋を渡って台北市の対岸・新台北市へ歩く。今日は地元の人に教えてもらった新北市の牛肉麺屋さんに向かう。オールド・フッションスタイルの麺店らしい。

橋を渡って新北市に入る。お店も多く人も多いけど、台北市より生活感がある街だ。そのまま10分ほど歩いて目的のお店南川麵館に着いた。

看板の店名の横には 黄牛肉麺 酸辣麺 担々麺 素椒面と記されている。四川スタイルである川味のようだ。白タイル、濃い赤茶の窓枠を使った古き良き雰囲気の外観。店内に入ると綺麗に手書きで書かれたシンプルなメニューが目に入る。書や水墨絵画が掛けられたスッキリとした店内。使いこんだパイプ椅子も上品だ。お椀が綺麗に積まれた厨房では店主が静かに淡々と麺を作っていて、その横で店員さんが料理が仕上がるのをじっと見つめている。前菜の厨房では女性がせっせと前菜をお皿に盛っている。前菜の滷味の種類も多く、忙しそうだ。店員さんにきゅうりスライスの前菜と、黄牛肉麺を注文。店内を眺めながらしばらく待つとキュウリの前菜が来た。

きゅうり前菜はピリ辛で甘酸っぱい特製ソースがかかり、美味しい。牛肉麺のスープは醤油というより塩味で、さっぱりしているのに深みがある。やわらかく煮られ、綺麗にカットされた牛肉も、醤油感はなくストレートな牛肉の味。優しい噛みごたえ。麺は細麺。柔らかすぎずコシがある。美味しい。

店を出て、仕事帰りのスーツの人に混じり、駅に向かった。

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