20200715 / わたしはわたしという静謐な空間に閉じこもる.
わたしは,わたし.
差し込んだ夕日と,風に揺れるカーテンがわたし.紅茶に浸したマドレーヌがわたし.桜が香る川のせせらぎがわたし.
外の野球部の掛け声が,窓越しに聞こえる,わたしただ一人しかいない図書室がわたし.青い鳥文庫の行間に潜む狂気と優しさがわたし.ここにいない誰かがわたし.
人は本来,なんでもないものなのだろう.性格,物の考え,善と悪.人は言葉によって,規定されて,そこで初めて自己を得る.
尊くて,なによりも大切にされなければならないもの.
自分という存在は,