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おもに読書感想文を書きます。本を通して考えたことを書き連ねています。江國香織さん、小川洋子さんなどが好きです。 igに読んだ本一覧を掲載しています。 https://instagram.com/kn_imao?igshid=hh3hky1waui5

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最近の記事

【読書感想文】本日は、お日柄もよく / 原田マハ

📚内容(BOOKデータベースより) 二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。他人の結婚式に出るたびに、「人並みな幸せが、この先自分に訪れることがあるのだろうか」と、気が滅入る27歳だ。けれど、今日は気が滅入るどころの話じゃない。なんと、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴だった。ところが、そこですばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りすることになるが…。 📚読

    • 【読書感想文】ナラタージュ / 島本理生

      📚内容(BOOKデータベースより) お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。 📚読書感想文 ひと夏の青春を

      • 【読書感想文】ときどき旅に出るカフェ / 近藤史恵

        📚内容(BOOKデータベースより) 平凡で、この先ドラマティックなことも起こらなさそうな日常。自分で購入した1LDKのリビングとソファで得られる幸福感だって憂鬱のベールがかかっている。そんな瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。店主はかつての同僚・円だった。旅先で出会ったおいしいものを店で出しているという。苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドラー。メニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。瑛子に降りかかる日常の小さな事件そして円の秘密も世界のス

        • 【読書感想文】山女日記 / 湊かなえ

          📚内容(BOOKデータベースより) 私の選択は、間違っていたのですか。真面目に、正直に、懸命に生きてきたのに…。誰にも言えない苦い思いを抱いて、女たちは、一歩一歩、頂きを目指す。新しい景色が、小さな答えをくれる。感動の連作長篇。 📚読書感想文 100人いれば100通りの人生がある なんて、至極あたりまえのことだし、もう聞き飽きた常識である。 しかし、わたしたちは常に自分自身という主観で生きている。異なる考え方に出会うと驚いたりする。そして、賛同したり反対したりする。これらも

        • 【読書感想文】本日は、お日柄もよく / 原田マハ

        • 【読書感想文】ナラタージュ / 島本理生

        • 【読書感想文】ときどき旅に出るカフェ / 近藤史恵

        • 【読書感想文】山女日記 / 湊かなえ

          【読書感想文】植物図鑑 / 有川浩

          📚内容(BOOKデータベースより) お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です―。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。 📚読書感想文 イマドキ女子のさやかが、行き倒れていた野良イケメン イツキを「拾って」、恋したり生活したりする物語。

          【読書感想文】植物図鑑 / 有川浩

          【読書感想文】優しい音楽 / 瀬尾まいこ

          📚内容(BOOKデータベースより) 混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を―。(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合い。幸福感と爽やかな感動に包まれる短編集。 📚読書感想文 ▶ 総括して ひととひととが関係を築くのには、様々な障害がある。意見の入れ違いや、勘違いや、裏切り行為

          【読書感想文】優しい音楽 / 瀬尾まいこ

          【読書感想文】某(ぼう) / 川上弘美

          📚内容(BOOKデータベースより) 名前も記憶もお金も持たない某は、丹羽ハルカ(16歳)に擬態することに決めた。変遷し続ける“誰でもない者”はついに仲間に出会う―。愛と未来をめぐる、破格の最新長編。 📚読書感想文 彼(あるいは彼女)は、からっぽで生まれる。生まれた背景も持たないし、家族も名前もない。感情も曖昧である。 人格を満たしていくには、社会や他者と関わり合っていくことが必要不可欠である。社会との摩擦で生まれる立場や人生観。他者と関わり、自身と比較検討して明らかになって

          【読書感想文】某(ぼう) / 川上弘美

          【読書感想文】ホテル・アイリス / 小川洋子

          小川洋子 / ホテル・アイリス 📚説明(amazon 商品ページより) 染みだらけの彼の背中を、私はなめる。腹の皺の間に、汗で湿った脇に、足の裏に、舌を這わせる。私の仕える肉体は醜ければ醜いほどいい。乱暴に操られるただの肉の塊となった時、ようやくその奥から純粋な快感がしみ出してくる…。少女と老人が共有したのは滑稽で淫靡な暗闇の密室そのものだった―芥川賞作家が描く究極のエロティシズム。 📚読書感想文 彼らの関係も、行われる嗜虐的な情事も、そして彼らの人間性さえも、常軌を逸し

          【読書感想文】ホテル・アイリス / 小川洋子

          【読書感想文】流浪の月 / 凪良ゆう

          👑2020年本屋大賞 受賞作品! 📚あらすじ(BOOKデータベースより) あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい―。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。 📚読書感想文 ときに善意はわたしたちを

          【読書感想文】流浪の月 / 凪良ゆう

          【読書感想文】やさしい訴え / 小川洋子

          📚あらすじ(BOOKデータベースより) 夫から逃れ、山あいの別荘に隠れ住む「わたし」が出会った二人。チェンバロ作りの男とその女弟子。深い森に『やさしい訴え』のひそやかな音色が流れる。挫折したピアニスト、酷いかたちで恋人を奪われた女、不実な夫に苦しむ人妻、三者の不思議な関係が織りなす、かぎりなくやさしく、ときに残酷な愛の物語。 📚読書感想文 ありきたりな言葉だけれど、とても耽美な小説だった。小川さんの作品でたびたび感じる、うつくしさと物悲しさを併せ持った物語。潔癖性さえ感じる

          【読書感想文】やさしい訴え / 小川洋子

          【読書感想文】光 / 三浦しをん

          📚あらすじ(BOOKデータベースより) 天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。 📚読書感想文 うつくしい島も、うつくしい思い出も、 津波によってすべて奪いさられた者たち。 過去をひた隠しにする彼らと、 見栄で塗り固めた幸福を営む者たち。 かなしい人間たちと暴力の物語。 生き延びた

          【読書感想文】光 / 三浦しをん

          【読書感想文】天国はまだ遠く / 瀬尾まいこ

          📚あらすじ(BOOKデータベースより) 仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。 📚読書感想文 読了して、はじめに思ったのは 「千鶴が田村のところに居続け

          【読書感想文】天国はまだ遠く / 瀬尾まいこ