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アートとコピー① | 25歳、初めてのラブレター。
2021年3月6日、コピーライター養成講座 阿部広太郎クラス「アートとコピー」がついに開講。10月までの約半年間、アートディレクターとコピーライターが、ともに学び、ともに創る。「アート生」と「コピー生」がコンビを組んだその先に、どんな未来が待っているんだろう。
初回から1週間が経った今、ここまでの学びと決意について書いていきたい。
初めての、ラブレター。
まず初めに、25歳にして初めてラブレターを書いた話をしておこう。わたしは、コピーライターになるために、ポートフォリオという名のラブレターを書いた。
この講座を受講するためには、事前選考を突破する必要があったので、なんとしてでも、想いを届ける必要があった。だから、ポートフォリオではなく、ラブレターを書いた。
講師の阿部さんや宣伝会議の皆さんに届けた想いは、ざっとこんな感じ。
① 「自分が何者なのか」
- インハウスデザイナーとして働いていることについて
② 制作物そのものよりも、つくるために「どんな行動を起こしてきたのか」
- つくりたいという想いの実現のためにしてきたこと
③ なぜ「アートとコピー」の講座を受講しようと思ったのか
- ラブレターを書くことに至った道のり
④ 「自分の魅力」
- 現状把握能力、意思の強さ、行動力
⑤ 自分の夢に対する「素直な気持ち」
- 今までものづくりをしているときに「コピーライターになれた!」という気持ちだったのか、「もっとこういうものを書きたい!」という気持ちだったのか
あ、ラブレターだからね、これ以上は教えてあげないよ。
でもまあ、1度も会ったことのない相手にラブレターを書くなんて、いつからわたしはこんな大胆になったんだろうと思う。自分が思ってる以上に、夢は動き出してるのかもしれないな。
もっと、熱い女のはず。もっと、熱い女であると伝わったはず。
そんなこんなで想いが通じ、講座を受けられることに。40名のアート生とコピー生の中に自分も入れるなんて、嬉しすぎた。初回は、岩手からオンラインで参加したので、家のどこを背景にしようかなとか、もっと血色のいいリップ塗ったほうがいいかなとか、小学校の入学式を目前に控えた少女レベルで、ソワソワ、ウロウロしながらその時を待った。今ならこのときの自分に、声を大にしてこう言ってやりたい。
「いいから、自己紹介と向き合え」
今、あのときのわたしの自己紹介を思い出せる人は多分いない。自分ですらちゃんと覚えてないんだから。自分の想いを言葉に変換する時間がとっても好きで、あんなに一生懸命ラブレターを書いたくせに。相手にも、自分にも失礼なことをした。
もし、これまでの自己紹介経歴書を書けと言われたら、ほぼ白紙で提出することになるんだろうな。それくらい、自己紹介にこだわったことがなかった。こだわっていなかったことに、気づけてなかった。
それはきっと、いい話し手でいるよりも、いい聞き手でいたい性分が影響しているからだと思う。自分の話を聞いてもらうよりも、誰かの話を、誰よりも笑顔で聞きたい。話し手が気持ちよくいられる佇まいに集中したい。そんなタイプなんだ。「そういえば、なんかすごいニコニコして聞いてくれた人いたな〜」って、ふと思い出してもらえる存在になりたいんだ。だから、自分のことは後回し。変わりたいけど、こんな自分が好きなんだ。
ここまで書いてて気づいたことがある。これも立派な自己紹介なのかもしれない。技を盗むのもいいけど、自分にしかできないから自己紹介。「自己紹介苦手宣言」ありかもな。
選べる人にならないと、いつまでたっても誰かの庇護のもと。
核心をつかれた話を、もうひとつだけ。
今回の講義で1番印象に残っているのが、「選べる人にならないと、いつまでたっても誰かの庇護のもと」という阿部さんのお言葉。
それぞれの考えや個性は尊重するべき。でも、「つくり手」として生きていくなら、選ばれるだけでは成長できないし、褒められるだけでは成長できない。「遠慮した優しさ」と「配慮した厳しさ」とでは全く意味が違うのだ。
普段よく使いがちな「みんな違って、みんないい」的な表現も、要注意だと気づかされた。実際に私も使ったことがあるし、使うことが悪いとも思っていない。でも、それは一体どんな意図を含んでいるのか、その意図はきちんと相手に伝わっているのか。「何に感心をもっていて、何をもっていいと思うのか」きちんと考えて、伝えていきたい。面倒くさいことから「逃げるためのいいね」は、今すぐやめたい。
会いたいな、と思い出してもらえるその日まで
思い出してもらえるコピーライターになるその日まで、わたしは書くことをやめないと決めた。「そんな決意を受け入れてくれるはず」と思わせてくれた皆さんに出会えたことが、まずはとっても幸せです。ありがとうございます。
文章の冒頭、10月までの約半年間とか言ったけど、そんなつもりはさらさらないので、よろしくね。