アートとコピー③ | いつか、空も飛べるはず。
わたしの住む街では、コートを仕舞いこむにはまだ早い5月の半ば。そう、アートとコピーがスタートしてから、もう2ヶ月とちょっとが経ったのだ。「2ヶ月とちょっと」にしては、ありがたいことに学びの量が多すぎるこの時間。
あらためまして。この講座は、たまらなく難しい。そして、たまらなく楽しい。
コンビを組む、ということ。
講師の阿部さんは、何度も何度も、私たちに考えるきっかけをくれる。これは、オンライン参加の私にもビシバシ伝わっている。それに応えたいと想いながら、相方と向き合い、課題に取り組んでいるのだけど、「コンビ」って難しい。何が難しいのか、言語化すべきなのも分かっている。でも、本当に、難しい。
誤解のないようにしておきたいのは、わたしにとって「難しい=相方」ではないということ。そりゃあ、はじめましての相手と何かをつくりあげるのだから、全てが思い通りにいくわけではない。きっと、お互い見えていないところで、お互いを想ってため息をついているかもしれない。でも、それだけじゃない。課題に向き合う時間を労いあったり、今日あったいいことや好きなお酒について笑い合ったりすることだってある。こんな貴重な関係は、当たり前じゃない。
それじゃあ、この悶々と感じる「難しさ」って何なんだろう。課題そのものの?本業との折り合いのつけ方?コミュニケーションの方法?・・・きっと全て当てはまるけれど、根幹にあるのは「新しい自分になることへの不安」だと思っている。
コンビを組むことを選んだのなら、我がままではいられない。これまでに築いてきた、物事の捉え方や感情表現の仕方に自信を持ちつつ、相手を信じて、相手の声に耳を傾ける必要がある。とは言え、相手の話を聞いてばかりでは、相手を満足させられない。ここに集う人たちは、「話を聞いてほしい」「褒められたい」それだけでコンビを組みにきたわけではない。手をつないで、一緒に空を飛べる仲間を見つけにきたはず。少なくとも、私はそう。仲間と、新しい景色を見てみたい。
そのためには、「新しい自分」にならなきゃいけない。「枠にとらわれないこと」や「聞き合うこと」など、新しい自分になるためのきっかけを、阿部さんはたくさん教えてくれている。なのに、まだまだ「自分の武器」として使いこなせていないもどかしさこそ、この講座に感じる「難しさ」なのだろう。
いつか、空も飛べるはず。
この講座を終えるとき、「難しかった」だけで終わるのは悲しい。ここで得られる気づきや学びを、全て「使いこなせる武器」として、自分のものにしていたい。そして、「あの人とだったら、空も飛べそう」そんな仲間に、なれたらいいな。