研究開発業界の門外漢が挑む。科学技術を再興し、世界で勝ち抜く日本発のスタートアップになります。
はじめまして。株式会社SrustのFounder, CEOの野崎光太(のざきこうた)と申します。弊社の立ち上げを機に、noteを始めることにしました。
第一弾として、簡単な自己紹介と事業についてご紹介させていただきます。
プロフィール
野崎光太(のざきこうた)
埼玉県草加市にて韓国と日本のハーフとして生まれる。
小学校までを日本で過ごし、韓国人である母の命の下、半強制的に12歳のときに単身で中国大連市に留学。
現地校で中学から高校卒業までの6年間滞在し、首席卒業。
その間、計6回(毎年ペース)盲腸を発症した盲腸スペシャリストリスト。
大学からは日本に帰国し、東大理三を受験するも夢破れる。
早稲田大学・先進理工学部・生命医科学科を卒業。
在学時より長期インターンとして勤めていた株式会社クロスポイント・アドバイザーズ(元リーマン・ブラザーズ日本代表が設立した、独立系M&Aアドバイザリーファーム)に新卒一期生として入社し、主にクロスボーダー案件に従事。案件のソーシングからDDなどのExecution workに至るまで、M&Aに係る投資銀行業務を幅広く遂行。僅か一年でアナリストからアソシエイトに昇進。
その後、日本一の太陽光発電所の開発実績を誇るパシフィコ・エナジー株式会社に転職。1,000億円以上のプロジェクトファイナンス組成をリードし、当時日本最大となる太陽光発電所を投資対象とした290億円の太陽光ファンドの組成を行う。
2020年9月、『科学者の可能性を最大化し、研究開発領域から世界で勝ち抜く』ことを目指し、株式会社Srust(スラスト)を設立
なぜ、研究開発なのか?
これまではファイナンス業界で働き、大学在籍時に触れていた研究開発とは距離のある生活を送ってきました。在学時に事業の立ち上げを経験したこともあり、新卒入社当初より社会人5年目以内に再度起業することを目指してキャリアを選択してきましたが、いよいよ起業に向けて準備を始めようとしていた頃、Newsweek発刊「科学後退国ニッポン」という雑誌と出会いました。
日本の研究費は伸び悩んでおり、論文シェアなども低下しているなど、日本の科学技術の現状が科学者の生のコメントと併せて詳細に記述されており、いかに不合理な状況で働いていて、その結果、日本の科学技術がどれほど危機的な状況まで衰退しているのかが書いてありました。
一方、短い期間ではあったものの、わたしが研究室在籍時にお話しさせていただいた科学者の方々は、どなたもエビデンスに基づいたロジカルな議論が出来る優秀な方ばかりで、英語などの言語的スキルも鑑みると、間違いなく好条件で企業に勤めることができる方々ばかりでした。
また私自身、海外現地にて少なくとも現地の人材と競り勝つレベルまで学び、中国の統一試験や米国のSAT、日本の大学入試問題をみたからこそ、人材としての日本の基礎レベルの高さを実感しています。
だからこそ、国際的にみても、日本が衰退しているという見られ方をされることに納得できない自分がいました。
あまりにも不都合ではないか。
絶対的に能力に見合った経済環境が用意されていない、そんな科学技術領域の不都合な現状を改めて認識しました。
しかし、1980年代に強調された通り、科学技術は国力でもあります。
国力である科学技術の衰退は国としても看過できる問題ではなく、また、業界で働く科学者一人ひとりも業界の再活性化を本気で求めているのだと思います。
新たなサービスは、不便なことが便利なことに、不都合なことが合理的なことに変化する過程で産まれるのだという観点のもと、科学技術領域の不都合な現状は必ず改善されるべき問題であると信じ、その大きな流れを生み出すべく、研究開発に特化した事業を行うことを決意しました。
これからの活動
現在は、研究開発人材に特化したグローバルスキルシェアマッチングプラットフォーム『"free-ist(フリスト)"』を開発・運営しています。
世界中の約880万人のアカデミア研究者及び企業研究職の方を対象としたプラットフォームであり、科学者に対して副業・転職の機会を創出しています。現在は、海外にも子会社を設立し、日本だけでなく、国内外で事業を展開しています。
アカデミア研究者或いは企業研究者でご関心のある方は
是非ご登録ください!
リンク:https://free-ist.srust.co.jp/
研究開発領域において人材系サービスを提供する国内の事業者については、人材紹介のみを実施している場合が非常に多いのが現状です。
弊社は個々人の目線では歓迎するべき事業であるものの、人材紹介のみだとアカデミアからの人材流出に直結するものと考え、今のポジションを維持しながら、如何に科学者として働き続けることが出来る環境を構築するかという『スキルシェア』の価値観に重きを置いて、事業を実施しています。
ただ、free-istはあくまで自由な働き方の提供及び人材流動性の向上によるベース収入の引き上げを目的とした第一歩の事業になります。
最終的には、人材の流出をくい止めるだけでなく、人が憧れ、集まる市場にする必要があるため、次の施策についても、着々と準備を進めています。
具体的な施策の内容については、また機会をみてシェアさせていただきます。
最後に
改めて、私は研究開発業界の門外漢です。
創業してから多くの人に助けられ、最高のメンバーがいるからこそ事業を継続出来ていますが、自分一人の力の限界を痛感しています。
ただ、誰よりも自信をもって言えるのは、わたしは
科学者よりも、その他世界中の誰よりも科学者の可能性を信じています。
だからこそ、本気で科学技術領域の再興を目指すものとして、業界から真に求められることは何なのか、本質を徹底的に追及して事業を運営して参ります。
一社だけの小さな利益を求める取組みではなく、多くの方と共有させていただきながら、業界全体を本気で再興するために、是非ご協力いただければ幸いです!