『営業力』なんて、いらない。
『営業力が必要』
よく言われる言葉だ。
しかし、私個人の経験では、事業においてここ4年以上、対面で営業をしたことは1度もない。
それでも、毎月コンスタントに売上が上がっている。
つまり、個人的には『営業力』は一切使ってない状態で、経営ができている状態だ。
よって、『営業力は必ずしも必要ではない』という立場だ。
では、営業力ではなく何が必要なのか。
『マーケットを読む力』だ。
言い換えると、『誰が、何を、いくらで欲しいと思っているか』を汲み取る力だ。
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『営業力』を勘違いする人は、『トーク術・堂々とした態度・人と会った数』などと考えたりする。
言語道断だ。
例えば、訪問販売でいきなり怪しい壺を販売してきたらどうか。
『トーク術・堂々とした態度・人と会った数』なんて関係なく『ただの厄介な営業員』と思われるだけだ。
しかし、今でも電話営業で『必要すらないのに売り込んでくる電話』が山ほどある。
『欲しいとも思ってないのに売り込んでくる』
これが営業力といえるだろうか。
就活生だと『ハキハキとした話し方・流暢な話し方・企業訪問した数』を自分の実力だと勘違いするようなものだ。
企業は、そんな力なんて必要としてない。
必要としてないものを相手にどんなに売り込んでも、それは『うっとうしい人』と思われるだけだ。
営業力とは、そんな表面的な資質ではない。
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『誰が、何を、いくらで欲しいと思っているか』
これを読み取っている会社は、例えばアイリスオオヤマ。
ここは、今まで『欲しいと思っていた家電』を、有名メーカーの半額以下で販売している。
『機能はそこまで変わらず、欲しいと思っていた商品が、リーズナブルな価格で買える』のであれば、その商品は売れる。
つまり、『営業をかける以前に』その商品を買うかどうかは『お客さんがすでに決めている』のだ。
売上を立てるために必要な力は、『お客さんが欲しいと思っているものを知り、それを提供する力』だ。
これを、マーケティング用語では『マーケットイン』という。
つまり、『すでに、欲しいと思っている人がいて、それに合わせて商品やサービスを提供すること』ができれば、営業力なんていう表面的で薄っぺらな力は必要がなくなり、モノが売れて行くのだ。
対面営業で言えば、『欲しい』と思っている人に向けての最終的な説明が、本当の『営業』である。
『欲しいと思ってない人』に向けての説明やトーク術など、何の意味もない。
・トーク術
・流暢な話し方
・訪問した人の数、会った人の数
それらを自分の実力だと勘違いしている限り、永遠に自信はつかないし、努力は実らないだろう。
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