"好きな場所" の条件は

最近、本を外で読んでみる、というやつをやってみています。
もともと本を読むのは通勤時間だけだったのですが(逆に電車乗るときは読む読まないにかかわらず本がないと落ち着かない)、今は通勤がないので読む時間を意識的に作らなければならず、どんな環境で読むのが好きなのかを探っておりまして。

別に家でもカフェでもいいのですが、青空の下で読むのもなかなかだな、という感じ。
集中して読んで、ふぅー...という瞬間に顔を上げると空。これ、結構気持ちいいです。季節や天候に左右されるのですが。

個人的には周囲の音は気にならないので公園でも海沿いでも駅前のベンチでもどこでも集中はできるのですが、今のところ場所選びでは「開けた場所」が唯一の条件になっている気がします。

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「開けた場所」と言えば先週滞在していた八丈島のゲストハウスがそうで(島とか田舎はどこでもわりと開けがちだけど)、こんな感じの場所だったんですね。

室内。
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屋外。
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すごく気持ち良くて、やっぱり住むなら海が見えるところがいいなあ...と思ったのですが、ゲストハウスのオーナーと話す中で出てきた
「地元(高知の田舎、とのこと)に似た雰囲気だったから移住することにした」
という一言を聞いて、
"海が見える場所" に住みたいのではなく、"開けた場所" に住みたいんだな、と気付いたんです。

やはり人間は育った環境に少なからず影響を受けていて、そこに似た場所にいると心地いいと感じるのでは、と。

地元は30分程度の距離に海があって、よく行ってたから海が近い方がいいんだと思ってたのですが(もちろん、可能ならそれに越したことはないだろうけど)、
実家がマンションの上階で、上といっても一桁台ですが、普通の住宅街なので窓からはそれなりに遠くまで見渡すことができて、よくぼーっと外を見ていたんですね。
だから、それができればいいんだと気付いたわけです。

そうなると、都内に住みたくないと思っているのも、前職で異動先がなんかイヤだったのも、今の家に丸一日いるのが嫌なのも、すべては "閉塞感から逃れられない(と思っている)から" なのではないか、と考えれば説明がつくし、
気にする条件はたくさんあるけど、たぶん少し高くて開けてさえいればそんな不満はないんじゃなかな、と思ったわけです。
(逆に、電車は唯一の読書時間だったりするので、通勤時間が長くても困らない)

次の職場がゴリゴリの都心なので住む場所をどうしようかなと思っていたのですが、いける気がしています。

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気付いてる人からしたら当たり前なことばかりかもしれないけど、いいんです。
自分で気付いて、それを言語化できるところまで考える。なんならそれを発表してみる、ということをやり続けることが大切。

調べればすぐわかる時代だけど、外にばかり頼ってると気付く力とか考える力とか、すぐに劣化しちゃうんだから。

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