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西表島旅行記


石垣島から西表島に渡るフェリーは離島ターミナルから出ています。
新石垣空港から離島ターミナルまでは30分毎にバスが出ています。ワンコイン500円。

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予め時刻表を写真に取っておいたので、サクサクとバスに乗って離島ターミナルへ向かいます。
船が出るまで再びマリヤシェイクを飲んで時間つぶし。

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どうやらこちらの方が本店のようですね。泡盛やコーヒーなどの味が選べます。

フェリーに揺られて約40分程で西表島に到着。
西表島には大原港と上原港、二つの港がありますが、行きたい場所と宿の位置的に大原港が便利そうだったので、大原港発着にしました。

前日に電話で予約しておいたレンタカー会社の人が車で迎えにきてくれています。
※島内は台数が少ないかつ、滅多に電話に出てもられないので、本来ネットで何日も前に予約しておくのがベター。運が良かったです。

利用したのはやまねこレンタカーさん。
島内は基本、信号もない大きな県道一本道で、運転は難しくないけれど、とにかくヤマネコだけは引かないで、とのこと。

レンタカーを借りたら、宿には寄らずに由布島方面へ向かいます。
由布島は水牛車で渡る島!
渡った先には熱帯植物園があります。というか島そのものが植物園みたいな島です。

出発の前に近くの食堂で腹ごしらえ。
猪狩家(かまいとぅやー)という食堂。
大原にも店舗があるようです。
店内で手作り黒糖を販売して、それを使った黒糖プリンや、サトウキビジュースなどがメニューにある。
サトウキビジュース、頼んでみました。自然の甘味がしました。

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西表産猪肉を使った定食。
クセがあって美味しい!!

昼食を終えて、チケットを買って、水牛車がやってくるのを待ちます。
30分ごとのピストン輸送。

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私が乗せてもらったのは、ゆうじろうという一番おじいちゃんの水牛でした。
道中は御者さん? の三味線の披露もある。

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島に着いたら植物園の入り口までガイドさんに案内される。
おきなわワールドの鍾乳洞でもあった、買わなくてもいいですから~ととりあえず順番に写真を撮られるやつだ…売店を通り過ぎるときに結構強めにおすすめされるし苦手~

売れてないやつでもとりあえず現像してるみたいだけど儲かるのかな?
今回も足早に通り過ぎて園内へ。

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マングローブの遊歩道や、ブーゲンビリアガーデンがあります。

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古い学校跡とかしぶかったですね。
島内ところどころにある動物の置物はどこか不気味。

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沖縄の海岸の、背の高い植物をかき分けて進むと砂浜が現れる演出好き。

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干潟ってやつかな。

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帰りの水牛車までの時間つぶしに立ち寄ったお土産屋の女性に仕事のことを訊かれたので、基地に出入りしていることを話すと、基地の中ってまだドルなの?と訊かれる。
ドルも円も両方使えますよ、と答えると、ドル、懐かしい! 子供のころは返還前だったから、セント硬貨で飴玉を買った! と。
戦争終結よりも後になるから、50~60代の人にとっては、「子供の頃」なのかあー。

ちなみにこれは本島の人に聞いた話だけど、占領時は右側通行だったのを、返還時急に左側通行に戻したから、当時は事故がめちゃくちゃ多かったらしい。
今、本島にある米軍基地内は、ストップサインや左折のルールはアメリカ式だけど、通行は左側です。

もう少し話していたかったけれど、時間が来たので切り上げて再び水牛車へ。
帰り道は「ひばり」という一番のおばあちゃんが引く車に乗せてもらいました。

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途中で用を足しながら、行きよりずっとのんびりとした歩み。
電柱があるのがかえって風流だと思います。

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御者の人の話だと、由布島にはマラリヤの蚊が飛んでこれないので、マラリアを恐れた人たちが移住した歴史があるとか。
西表から由布島に渡る間の海に吹く風を、悪い病気を飛ばしてくれる風、「神の風」と呼んでいたそうです。

対岸に戻ったら、まだ仲間川のマングローブツアーの最終回に間に合いそうな時間だったので、大原港へと引き返すことに。
駐車場から車を出すと、入り口のところで困り果てた顔で「大原港」までというメモを掲げている若いカップルに遭遇しました。
西表島の路線バスは1日に数本しかないので、水牛車の時間を見誤って観光バスに置いて行かれると、大変なことになります。
島内にタクシーも数台しか走っていなくて、こういう事態に陥る観光客は少なくないそうで、チケットオフィスの人がヒッチハイクするといい、と紙とペンをくれたらしい。
ちょうど大原港方面に向かうところだったので、どうぞどうぞ、と後ろに乗せて出発。
いつぞやか、私も酔っぱらって終電で寝過ごして、岡山から兵庫まで乗せてってもらったことがありますからね……。
宮崎から来たという二人を無事船まで送り届けて、ツアーのチケットを買いにいきます。

満潮時のツアーと干潮時のツアーがあって、満潮時の方がトレッキングもできて人気なので、次の朝早起きしていこうと思ってました(満潮ツアーは朝しかない)

けど、連日の歩き疲れも出てたので、丁度いいかのんびり見ようと15:30からのツアーに参加

いわゆるジャングルクルーズです。

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群生する亜熱帯植物。

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台風で倒れた植物も、保護区なので除去することは禁じられているそう。
自然の防波堤の役割を果たしている説もあるそうです。

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この辺は干潮時しか見られない景色

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ガイドのお兄さんの話では、西表島で魚を食べようと思ったら基本的に自分で取るしかないそうです。
売られている魚は他の島からの取り寄せだそう。
お兄さんも移住してから船の操縦を覚え、釣りを覚え、銛付きを覚えたとのこと。
本当かな…大変そうだけど都会人からすると羨ましい話。

ツアーが終わったら、少し長時間のドライブをしてピナイサーラの滝の遠望を拝みに行きます。
車上なので写真はありません。

夕暮れ時に宿に戻って夕食!
この日は理由があって少し奮発して小洒落たコテージに泊まりました。

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夕食も小洒落ている。

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味は前の晩の民宿と比べてしまうと、……だったけれど、オオタニワタリと島らっきょうの天ぷらは美味しかった。
飲み物は、とりあえずオリオンビール+シークワーサー。
…うん、ビールは何もいれない方が美味しいな(何度試せば学ぶんだろう…)
それと、泡盛の「いりおもて」。
スッキリ系だけど、ほのかに甘みがあっていい感じ。


夕食の後はお目当てである「カムパネルラの湯」へ。
石垣・西表島はとにかく星が綺麗なことで有名です。
ここは露天風呂に入りながら星空を見上げることができる。

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この辺は写真では伝えらないのでぜひ足を運んでみてください。最高でしたとしか…。

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翌日はまた朝風呂に入った後、歩いてすぐの浜で朝日を拝む。

レンタカーは24時間レンタルしていたので、車で近くの名所を回ってから大原港に戻ることに。

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マラリア犠牲者を忍ぶ碑。

このタイミングで壊れているのは不吉!

と思ったけれど調べたら先の台風18号で高潮に揉まれて剥離してしまったんですね。

自然の猛威…。 

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近くの南風見田の浜。

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見慣れぬ植物が生えている。

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これにて西表島編は終了。

前の日にマングローブツアーを済ませていたので、午前の内に石垣島に戻ります。

与那国島には生活の香りがありましたが、西表島にはあまりありません。かといって石垣島みみたいにリゾート化されているわけでもない。自然保護区だけあって、自然がメインの島、人間は脇役という感じがします。島全体が広大な植物園のような非日常のイメージがありました。

次回は「石垣島旅行記」です。

1本の記事を書くのに大体2000~5000円ほどの参考文献を購入しているので完全に赤字です。助けてください。