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芝居の時間

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芝居や演劇のつくる・みるにまつわるマガジン。 人生は歩き回る影帽子、あわれな役者だ!
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2024年2月の記事一覧

受け身を取れれば痛くない(サロメ出演者紹介⑤手塚優希)

受け身を取れれば痛くない(サロメ出演者紹介⑤手塚優希)

 本日2/25まで、獣の仕業という劇団で「サロメ」というオスカー・ワイルド原作の演劇を上演しています。ひとりでも多くの人に見ていただきたく、出演する俳優たちの紹介をします。五十音順で行きます。
 第四回佐藤天衣はこちら▼

 第五回は手塚優希。一緒に芝居を作っている期間が最も長いメンバーの一人です。主演もできるし助演もできる。シリアスもできるしコメディもできる。台本芝居も即興芝居もできる。多種多様

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絶対に穢すことができない美しさのこと(サロメ出演者紹介③雑賀玲衣)

絶対に穢すことができない美しさのこと(サロメ出演者紹介③雑賀玲衣)

 今週末、獣の仕業という劇団で「サロメ」というオスカー・ワイルド原作の演劇をします。ひとりでも多くの人に見ていただきたく、出演する俳優たちの紹介をします。五十音順で行きます。
 第二回小林龍二はこちら▼

 第三回は雑賀玲衣。主演です。大主演です。

 第二回の小林龍二の紹介ですでに触れたのですが、私は主演をやる劇団員の「素材としての魅力」と「作品のテーマ」をミックスしたくて、いつも劇団員の魅力と

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客観と主観のギャップを埋めていく(サロメ出演者紹介④佐藤天衣)

客観と主観のギャップを埋めていく(サロメ出演者紹介④佐藤天衣)

 今週末、獣の仕業という劇団で「サロメ」というオスカー・ワイルド原作の演劇をします。ひとりでも多くの人に見ていただきたく、出演する俳優たちの紹介をします。五十音順で行きます。
 第三回雑賀玲衣はこちら▼

 第四回は佐藤天衣。サトウアマイと読みます。砂糖が甘いからサトウアマイ。嘘みたいですが、本当の理由だそうです。

 今回の座組の中では、一番最近出会ったのが佐藤天衣です。4年前。流行り病が始まっ

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パートナーを輝かせる(サロメ出演者紹介②小林龍二)

パートナーを輝かせる(サロメ出演者紹介②小林龍二)

 今週末、獣の仕業という劇団で「サロメ」というオスカー・ワイルド原作の演劇をします。ひとりでも多くの人に見ていただきたく、出演する俳優たちの紹介をします。五十音順で行きます。
 第一回きえるはこちら▼

 第二回は小林龍二。オモシロお芝居マンです。

 私は主演をやる劇団員の「素材としての魅力」と「作品のテーマ」をミックスしたいタイプです。劇団員の魅力と作品の魅力の交点で公演を打っていると言えばい

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技術と感情は相反するのか?(サロメ出演者紹介①きえる)

技術と感情は相反するのか?(サロメ出演者紹介①きえる)

 今週末、獣の仕業という劇団で「サロメ」というオスカー・ワイルド原作の演劇をします。ひとりでも多くの人に見ていただきたく、すこしでも告知になればと思いまして、出演する俳優たちの紹介をします。五十音順で行きます。
 まずはきえる。「きえる」が名前です。きえるという名前です。

 きえるという俳優のいいところは、常に演技に本人の感情が付いてくるところ。私は劇団で演出をしていますが、イチ演出家としての自

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脚本の「段落」をつかんでみる。

脚本の「段落」をつかんでみる。

 近頃稽古で使う言葉がある。それが脚本の「段落」である。
 脚本や小説や映画など、物語はいくつかの段落がある。そして段落の境目は、物語が展開したり、シーンの雰囲気が変わる境目に等しい。脚本を読むときに自分が演じる役柄の感情だけではなく、物語の段落がどこにあるかを意識して読み、それを演技のプランに取り入れてみる。私が好んでやる脚本の読み方なのだが、この記事ではそれを紹介する。

「段落」って? では

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