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劇団「獣の仕業」
2023年9月20日 17:22
太宰治を読む。 太宰治はセーラー服のようなものだ。みんな好きなのに、そうだと言えない。というのは今ふと頭に浮かんだフレーズなので特に妥当性はない。 かくいう私も兼ねてから太宰作品が好きだ。 ああ、なよなよしていて、どきどきする。 太宰治と言うなよなよした魂が今にも消えてしまいそうで、どきどきする。危うく、それ故に儚く、純粋に見える。純粋なあまり死に傾倒し身を持ち崩していくような生き方。
2023年9月19日 10:58
書く時間と場所を限定する 脚本家として自劇団の脚本を書き続ける中で、今までずっと続けてきたことがある。 それは「脚本を書く場所と時間を限定する」と言うことだ。 理由は明快である。人の手によって書かれた文章は、それが書かれた時間や場所の影響を少なからず受けるはずだ、と私が信じているからである。 例えば携帯で打ったメール。その時の感情はもちろん、何時に・どんな場所で作られたものかによって手
2023年9月6日 18:18
以前、こんなnoteを書いたことがある。 この時、台詞に感情以外の要素が入ってくるという話にも触れた。 時間とか、場所とか、状況とか。発話する登場人物周辺の事情たち。 しかし今回は、感情でも事情でもない、新たな要素。台詞の発話ならではの「情報ウェイト」のお話。情報ウェイトとは 例として、こんなセリフを用意した。 この台詞にどんな感情を込めて言うかとか、このキャラクターはどんな