【ラバー編・その10】どっちが好み!?翔龍と輝龍の特徴や評判、2つの違いを徹底解説!!
皆さん「翔龍」と「輝龍」というかっこいい名前のラバーをご存知でしょうか!?ここ最近、初中級者から上級者の間で使われている方をよく見かけるのですが、一体どういうラバーなのでしょうか?
今回は、翔龍と輝龍の特徴や評判、2つのラバーの違いを徹底解説させていただきたいと思います。ラバー選びで悩んでいる方は、是非参考にしてください。
(1)翔龍・輝龍とは!?
翔龍と輝龍は、日本の卓球メーカー 「YASAKA」から発売されているラバーで、数少ない「テンション系粘着ラバー」になります。
粘着ラバーはあまり弾まないイメージがありますが、この2つのラバーはテンション系粘着ラバーなので、弾みもしっかりしています。
また2つのラバーの名前は似ていますが性能は別物なので、この2つの違いを知りたい方はぜひ最後まで読んでいただければと思います。
(2)翔龍・輝龍を使っている有名選手
まずは、有名卓球選手で翔龍と輝龍を使っている方はいるのか見ていきましょう。
♦輝龍を使っている有名卓球選手
探してみたところ、残念ながら輝龍を使っている有名な卓球選手はいませんでした。
♦翔龍を使っている有名卓球選手
翔龍は日本の卓球選手「神巧也選手」と「英田理志選手」が使用しています。
❶神巧也選手
神巧也選手は青森山田出身で、現在は Tリーグのチーム「TT彩たま」に所属している選手です。
2021年2月現在、YASAKAと契約しておりラバーは両面とも翔龍を貼っていて、ラケットもYASAKAのものでリーンフォースSIを使っているようです。
以前ラバーはラクザXを使用していたようですが、翔龍の方が「良い意味で、相手の取りづらいクセ球が出る」とのことで翔龍を使っているとのことです。
❷英田理志選手
英田理志選手は朝日大出身で、現在は神選手と同じくTリーグのチーム「TT彩たま」に所属しています。
英田選手は裏裏のカットマンで、今までは両面YASAKAのマークVというラバーを使用していましたが、レベルアップをしようと最近フォア面をラクザZ、バック面を翔龍にしたようです。
ラバーを変えたおかげか、直近のTリーグの試合ではオリンピック代表の水谷隼選手や、張本智和選手を倒す大金星を上げています。
(3)翔龍・輝龍のそれぞれのスペックや違 い
では翔龍・輝龍それぞれの基本情報や2つのラバーの違いを見ていきましょう。
♦翔龍・輝龍のそれぞれのスペックを比較
翔龍・輝龍の基本情報は以下のようになります。
▣種類 【値段・ 重さ・ スピード/スピン/ コントロール ・硬度】
▣翔龍 【4,500円(税抜) ・重め・ 10+/ 13+/9・ 47~52度】
▣輝龍 【4,500円(税抜) ・軽め・ 10/13+/ 10 ・45~50度】
❶翔龍・輝龍の違い
基本情報がわかったところで、2つのラバーの違いを見ていきましょう。
❷ドライブの威力が上がるのは翔龍
まずフォアドライブやバックドライブなど、攻撃技術の威力が高いのは翔龍です。
スポンジ硬度が輝龍よりがハードな分、翔龍の方が威力のあるドライブが打てます。また重いドライブが打ちやすいです。
このことから、安定性を求めるより攻撃的な卓球をしたい方には、ドライブの威力が出る翔龍をオススメします。
➌安定性やコントロールなら輝龍
続いて、コントロール重視の安定した卓球ができるのは輝龍です。
輝龍も同じようにテンション系粘着ラバーで高い反発力を持つラバーですが、翔龍に比べてスポンジ硬度が柔らかく、軽量化されたラバーになります。
このことから、翔龍よりも輝龍の方が扱いやすいコントロール重視のラバーですので、安定性を求める方に輝龍をオススメします。
(4)翔龍の特徴/メリット・デメリット
基本情報と2つのラバーの違いはわかりました。では具体的に翔龍や輝龍の特徴、使うメリットなどを見ていきましょう。まずは、翔龍を使うメリットとデメリットから見ていきます。
♦翔龍の良い所(メリット)
最初は翔龍を使うメリットからです。
❶攻撃に威力が出る
まず翔龍を使う1つ目のメリットは、ドライブやスマッシュなどの攻撃技術に威力が出やすいことです。
テンション系粘着ラバーなので勢いよく弾む分スピードのあるボールも出ますし、スポンジが硬い分威力のある重いボールが打ちやすくなります。
個人的にはフォアでもバックでも使いやすいので、翔龍を貼れば両ハンド重いボールを打てます。
❷粘着ラバーなので回転もかかる
粘着性のトップシートなので、この粘着力でボールをしっかり捕まえてくれて強烈な回転量を生み出してくれます。
ループドライブなどのボールを薄く捉える技術では特に回転量が抜群なので、初めて受ける相手はほとんどがオーバーミスすることでしょう。
♦翔龍の悪い所(デメリット)
続いて翔龍のデメリットです。
❶コントロールが少し難しい
メリットの大きい翔龍ですが、デメリットもあります。それはコントロールが難しいことです。
テンション系粘着ラバーなので、ただの粘着ラバーだと思っていると良くも悪くも弾みすぎるので注意が必要です。
また粘着のトップシートなので、かなり引っかかりが良いです。引っ掛けすぎるとオーバーミスするのでこれも注意です。
(5)輝龍の特徴/メリット・デメリット
続いて輝龍を使うメリットとデメリットを見ていきましょう。
♦輝龍の良い所(メリット)
まずは輝龍を使うメリットからです。
❶扱いやすい粘着ラバー
輝龍は粘着ラバーですが、その中でもかなり扱いやすい粘着ラバーになります。
粘着ラバーは扱いが難しいイメージがありますが、翔龍同様でテンションがかかっていて弾みますし、スポンジの程よい硬さが安定感を生み出してくれます。
粘着ラバーに初めて変えるのなら、輝龍にするのがオススメかもしれません。
❷軽いので両ハンドスイングしやすい
また輝龍は、同じスポンジ硬度の他のラバーに比べて、10%の軽量化に成功しているようです。
他のラバーに比べて軽くなっているので、両ハンドでの連続でドライブが打ちやすくなります。
また軽いことによって女性や中学生など、より多くの選手が使いやすいラバーとなっています。
♦輝龍の悪い所(デメリット)
続いて輝龍を使うデメリットを見ていきます。
❶ボールが軽いので打ち返されやすい
輝龍の唯一のデメリットは、攻撃技術の威力が少し弱くボールが軽いことです。
ラバーの重さが軽量化されている分、やはりドライブなどのボールの重さも少し軽くなってしまいます。
ボールの威力が軽くなるというデメリットはありますが、ラリータイプの選手にはあまり関係ないかもしれませんね。
(6)翔龍・輝龍の感想/レビュー
最後に翔龍と輝龍を使ってみてた感想を紹介させていただきます。
❶翔龍を使ってみた感想/レビュー
まず翔龍を自分で使ってみた感想ですが、テンション系の粘着ラバーなだけあってかなり弾む印象でした。
ただの粘着ラバーだと思って使うと、絶対オーバーミスしますね(笑)もともとテンションラバーを使っていた方なら違和感なく使えそうです。
フリックやストップなどの台上技術は少し弾みすぎる感じがあり、慣れが必要かなと思いました。
ドライブは評判通りで、両ハンドとも打ちやすく威力のあるボールが打てているなと感じました。個人的には硬いラバーにしてはバック面で使いやすいなと思いました。
かなり弾みもあり、コントロールも難しいので中級者から上級者向けといった感じですね。
❷輝龍を使ってみた感想/レビュー
続いて輝龍を自分で使ってみた感想ですが、評判通りラバーが軽く両ハンドともスイングがしやすかったです。
翔龍は台上技術が少し難しく感じましたが、輝龍はドライブはもちろんですが台上技術も打ちやすく、全体的にボールが安定してくれる印象です。
どの技術をしても、トップシートでしっかりと引っ掛けて打つ感覚があるので、安心してボールを打つことができます。
輝龍は初めて粘着ラバーを使う方やパワーのない方、初中級者!?中級者向けといった感じです。
♣まとめ
今回は、翔龍と輝龍の特徴や評判、2つの違いを徹底解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか!?
粘着ラバーは弾まないイメージだったと思いますが、翔龍と輝龍はテンション系粘着ラバーなので、粘着ラバーらしい癖のあるボールが打てて、なおかつしっかりと弾んでくれます。
粘着ラバーを使っているがもっと弾みがほしいという方や、テンション系ラバーを使っていて粘着ラバーを使ってみたいという方にオススメのラバーになります。
この2つのラバーに変えてみようという方は、輝龍は初中級者?中級者向け、翔龍は中級者!?上級者向けという簡単な位置づけもあるので、参考にしていただければと思います。
次回は、【ラバー編・その11】ヤサカのラバー「ラクザシリーズ」の特徴やそれぞれの性能を紹介させていただきたいと思います。