サーブの回転がかからない理由と回転をかける13のコツ🖐️
卓球のサーブにおいて、「回転がかからない」と悩んでいる人は多いです。
回転量が少ないと、相手に強打されてしまい、その後のラリーで優位に立てませんね。
まずは、基本となる下回転サーブで練習をしましょう。
今回は、回転がかからない理由と合わせて、回転をかけるコツを説明させていただきます。
(1)回転をかける感覚を身につける
はじめに、回転をかける感覚をしっかり身につけましょう。
❶バックスピンをかける練習
回転がかからないのは、ボールを弾いてしまっているからです。なので、サーブ練習の前に、バックスピンをかけるだけの練習をします。
下図のように、サーブの構えをして、ラケットのフォア面を後ろに向けます。そしてボールをトスし、下から上にすくいあげるように、思い切り打ちます。
このとき、ラバー表面にボールが「クっと食い込む」のを体感します。
十分なバックスピンがかかっていれば、床に落ちたボールが自分のほうに戻ってきます。
この感覚は最も重要なので、しっかりと覚えましょう。
❷卓球台の上でバックスピンをかける練習
前述したバックスピンをかける練習を、次は卓球台を使ってやります。
同じスイングで、バウンドが台上に来るように、前方に打ちます。そして、フォア面を後方に向けた状態から、徐々に水平にしていきましょう。
このときも、ボールをすくいあげるように打つのがコツです。
最終的に、自陣コートに1バウンド・相手コートに1バウンドするように調整します。
(2)サーブの回転がかからない状況 を変える13のコツ
次は、サーブで回転がかからない状況を脱するコツを紹介していきます。
❶ラケットの持ち方を変える
サーブをするときは、ラケットの持ち方を変えましょう。手首の可動域を増やして、回転をかけやすくするためです。
写真のように、人差し指と親指でラケットの面を挟むように持ちます。
中指、薬指、小指はグリップ(柄)から外し、軽く握ります。
このように、手首が使えるように握り方を変えることで、回転がかからない状況を脱せます。
❷左足を前に出す
回転のかからないサーブを脱するには、左足を前に出して構えます。つまり、卓球台に対して正面ではなく、横を向いた状態です。
これは、インパクト(ボールを打つ)時に体が開かないようにするためです。
体が開いた状態、つまり右足が前に出ていたり、両足がそろっていたりするとボールに十分な力が加わりません。ゆえに、回転がかからないのです。
下回転サーブを出す時は、左足を前に出しましょう。
❸打ちやすい位置にトスを上げる
サーブのトスは、胸の前・15cmほどの、打ちやすい位置に上げましょう。トスの位置が悪いと、どんなサーブも打ちにくく、回転がかからない状態になりやすいです。
コツは、手だけで上げるのではなく、膝を曲げて伸ばすタイミングで上げることです。
繰り返し練習して、トスは確実にしておきます。
❹ボールの斜め下をこする
ボールの真下ではなく、斜め下をこすりましょう。下図のように、目安は45°の角度です。
確かに、ラケットを水平にして、真下をこすった方が回転量は多くなります。しかし、打球のタイミングが短くなるので、空振りしやすいです。よって、初心者には難しいです。
まずはボールの斜め下をこすって、確実に回転がかからない状態を脱するようにしましょう。
❺ラケットの左側に当て、面上でボールを 転がす
ボールをラケットの左側に当て、面上で転がすように打ちます。ボールがラバーと接触している時間・距離を長くすることで、回転量がかからない状況を脱せます。
ゆえに下図のように、ラケット面の左下に当て、斜めにボールを通します。
下回転をかけるには、ボールをラケットの左側に当てて、転がすイメージで打ちましょう。
❻打つ瞬間にラケットを立てない・押すよう に打たない
打つ瞬間にラケットを立てないことで、回転のかからない状況を脱せます。
空振りを恐れて、ラケットを立ててしまう人は多いです。これだと、ボールを面で押し出す形になり、回転がかからないです。
回転をかけるには、ボールを「押すように」ではなく「こすって」打ちます。
大きな打球音がしなくなったら、回転がかかっている証拠です。「シュっ」というすれる音がすれば、回転がかかっています。反対に、「カコッ」という乾いた音がすれば、回転がかからない状態です。
このように、ラケットは立てずに、ボールをこすって打つことで、回転のかからない状況を脱せます。
❼薄くこする
サーブの回転量を増やすために、「薄く」こすって打ちます。
インパクトの瞬間、ラケットの角度を水平にするほど薄く当たり、強い回転がかかります。逆に、垂直にする(立てる)ほど、回転はかからないです。
回転量を増やしたい場合は、ラケットの角度を水平にし、ボールを「薄く」こすりましょう。
❽ボールを打つ瞬間、指に力を入れる
ボールを打つ瞬間、親指・人差し指・中指でラケットを強く握るように、力を入れましょう。
こうすることで、ボールとラバーがこすれやすくなり、回転がかかります。
全身の力を抜いて、トス・テイクバック(サーブの前にラケットを引くこと)・スイングをします。そして打つ瞬間にだけ、強く力を入れます。
この力の差が大きいほど、より回転がかかります。
❾スイングスピードを上げる
スイングスピードを上げることでも、回転がかからない状況を脱することができます。
スイングが遅いと、回転がかからないです。また、スイングが硬い場合は、無駄な力が働いている証拠です。
速く滑らかにできるよう、反復練習をしましょう。
❿手首のスナップを使って回転量を増やす
手首のスナップを使うことでも、回転がかからない状況を脱することができます。普段からストレッチをして、手首をやわらかくしておくと、手首の可動域が大きくなります。
⑪肘を起点にしならせて打つ
肘を起点にして、腕をしならせて打ちましょう。この「しなり」によって、回転がかからない状況を脱せます。
紐を巻いたコマを投げる動作のように、肘・手首・指の順に動かして、スイングします。
肘から先をしならせて打つことで、より強い回転がかかります。
⑫体重移動・全身を使ってサーブを出す
体重移動をして、全身の力を使ってサーブを出してください。これによっても、回転のかからない状況を脱することができます。
手の力だけでは、大きな力が生み出せず、強烈な下回転がかからないです。
腰を軽くまわし、腕をしならせ、手首を使い、親指に力を入れます。そして打つ瞬間、左足に体重移動をして、すべての力をボールにぶつけます。
このように、全身を使って打つことで、回転量を増やせます。
⑬スピン性能の高いラバーを使う
基本的に、表ラバーより裏ラバーの方が回転がかかりやすいです。よって、そちらを使うようにしてください。
また、摩耗したラバーを使っている場合も、回転がかからないです。表面が白く濁っていたり、内部のつぶつぶが透けたりしているなら、磨耗していると言えます。
スピン性能の高いものに変更し、新しいラバーに張り替えてみてください。
♣まとめ
ここまで説明させていただいたように、卓球のサーブで回転がかからない理由は様々あります。
サーブは、相手の優位に立てる「1球目攻撃」、そして唯一ひとりで練習できる技術です。繰り返し練習して、最強の武器にしてください!!
次回は、サーブの回転!!3つの見極め方・各回転の見分け方とその特徴を紹介させていただきたいと思います。
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