【ドライブマン編・その9】下回転に対してのバックドライブを安定させるコツや練習方法を解説
◾バックドライブとは!?
バックドライブは、フォアドライブほどではありませんが卓球の試合ではよく使われる攻撃の技術です。昔の卓球だとオールフォアの卓球だったのでバックドライブは全く使われていませんでしたが、ここ数年で両ハンドドライブでの卓球になったので、バックドライブも良く使われるようになってきました。
バックドライブも上回転に対してと下回転に対してのドライブがありますが、今回は下回転に対してのバックドライブのコツを説明していきたいと思います。下回転に対してのバックドライブは、バック側に長い下回転サーブやツッツキが来たときに、回転を上回転に変えて攻撃する技術です。
では具体的にバックドライブの打ち方を見ていきましょう。
(1)下回転に対してのバックドライブの打 ち方
下回転に対してのバックドライブは近年の卓球では非常に大事な技術ですので、しっかりと打ち方を覚えて身につけるようにしましょう。以下が下回転に対してのバックドライブの打ち方になります。
❶膝を曲げる
❷腰を少し左に回す
❸ラケットを両ひざの間くらいまで引く
❹膝と腰を戻しながら、肘を支点にしてラケ ットを斜め上にスイングする
以上が、下回転に対してのバックドライブの打ち方になります。ではここからは安定させるコツを見ていきましょう。
(2)下回転に対してのバックドライブを安 定させるための5つのコツとは!?
卓球ではバックドライブもフォアドライブと同じで、体の使い方やボールへのラケットの当て方が大事になってきます。では、1つ1つしっかりコツを見ていきましょう。
❶膝と腰をしっかり使う
1つ目のコツですが、フォアドライブ同様に下回転に対してのバックドライブも、膝と腰をしっかり使うようにしましょう。腰は気持ち回す程度で大丈夫です。ただ、膝はしっかりと使います。膝の角度が80度くらいになるまで曲げて、しっかりと体を沈めて打つ準備をします。その後、打つ瞬間に膝を伸ばしながら打球することでしっかりとボールを飛ばすことができます。
膝と腰を使わずに手だけで打ってしまうと、下回転サーブやツッツキの回転に負けてネットミスしてしまうので、なるべく手だけではなく体を使って打つように意識しましょう。
〈チェック〉 ★手だけでなく、膝と腰を使って打ちましょ う!!
❷ラケットを下に引いて準備する
2つ目のコツですが、ラケットをしっかり下に引くようにすることです。イメージとしては、バックスイング時に両膝の間までラケットを下げます。そうすることでしっかりとスイングすることができて、ボールを擦りあげやすくなり、しっかり飛ばすことができます。
ラケットを下に引かずに下回転に対してバックドライブを打ってしまうと、うまく擦りあげることができずにネットミスしてしまうので、注意しましょう。
〈チェック〉 ★下から擦りあげるように打ちましょう!!
❸ボールを薄くとらえて擦る感覚を身につけ る
3つ目のコツは、分厚くではなく、ボールを薄くとらえて擦る感覚を身につけることです。フォアドライブでも同じことですが、卓球初級者にとっては一番ここが難しいかもしれません。しかしここさえクリアできれば、フォアドライブもそうですし下回転に対してのバックドライブも一気に安定すると思います。
なるべくボールの表面を薄くとらえて、擦りあげて上回転をかけるように意識しましょう。イメージとしては当てて真っ直ぐボールを飛ばすのではなく、擦って弧を描くように飛ばすことです。また打球時に「パチン」と音を鳴らすのではなく、打球音をさせないことです。
〈チェック〉 ★分厚くとらえない、ボールの表面を薄くと らえる様にしましょう!!
❹肘を支点にスイングする
4つ目のコツですが、下回転に対してバックドライブを打つときは、肘を支点にしてスイングするようにしましょう。肘を支点にしてバックドライブを打つことで、上手く回転をかけることができてしっかりとボールを飛ばすことができます。
肘を支点にせずにスイングしてしまうと、スイングが大振りになってしまいオーバーミスしてしまったり、上手く擦れず当ててしまってネットを超えなかったりするので注意しましょう。
〈チェック〉 ★肘を支点にして、コンパクトにスイングす る様にしましょう!!
➎打つ瞬間しっかり力を入れてスイングする
5つの目のコツですが、バックドライブを打つ際にラケットを下に引いた時点では力を抜いておいて、スイングして打つ瞬間の打球時に力を入れることです。力を抜いておいて打つ瞬間に力を入れて打つことで、しっかりボールに力が伝わり安定して威力のあるバックドライブを打つことができます。
最初から力が入っているとうまく擦れず分厚く当たってミスしてしまいますし、最初から最後まで力を入れずスイングするとボールに力が伝わらずうまく飛んでくれません。なるべく打つ瞬間に力を入れてバックドライブを打つようにしましょう。
〈チェック〉 ★打つ前は手の力を抜いて、打つ瞬間に力を 入れて振り抜く様にしましょう!!
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