【サーブ編・その8】 巻き込みサーブのコツや戦術、メリットを解説
◾巻き込みサーブとは!?
巻き込みサーブは、一般的に良く使われるサーブとは違う逆横回転サーブのことで、手首を内側に曲げボールの外側を巻き込むように打つサーブのことです。
今回は、巻き込みサーブの出し方やコツ、練習方法や戦術、トップ選手の巻き込みサーブまで徹底解説していきますので、出せるようになりたい方はぜひ参考にしてください!
巻き込みサーブは回転の種類で言うと、バックサーブやYGサーブと同じ種類の回転になり、相手がレシーブをすると、フォア側にボールが飛んでいきやすくなるのが特徴のサーブです。
卓球女子日本代表の、伊藤美誠選手や平野美宇選手がよく使っているサーブになりますね。
(1)巻き込みサーブが出せるメリット
巻き込みサーブが出せるようになるメリットは、通常の順横回転系サーブよりも回転がわかりづらく出せることです。
出せるようになれば、簡単に回転がわかりづらく出せるので、相手のレシーブが甘くなりやすいですし、3球目攻撃が打ちやすくなるというメリットがあります。
また巻き込みサーブは逆横回転なので、相手のレシーブがフォア側に集まってきやすくなり、フォアドライブが得意な人には大きなメリットになります。
(2)巻き込みサーブの出し方
まずは、巻き込みサーブの出し方から見ていきましょう。横上回転の巻き込みサーブと、横下回転の巻き込みサーブそれぞれの出し方を紹介させていただきます。
♦横上回転の巻き込みサーブの出し方
まずは、横上回転の巻き込みサーブの出し方からです。
❶ラケットを少し縦にした状態で構える
❷トスと同時に肘を後ろに引く
➌ボールの外側を下から斜め上に擦る
巻き込みサーブは、ラケットを少し縦にして出すサーブなので、構えの時点で少し縦にしておいた方が出しやすいです。
構えてから、トスと同時に肘を体の後ろに引くようにしましょう。ボールが落ちてきたら、肘を戻しながらボールの外側を斜め上に擦ります。
このようにボールを打つと、横上回転の巻き込みサーブが出せます。
♦横下回転の巻き込みサーブの出し方
続いて、横下回転の巻き込みサーブです。
❶ラケットを少し立てた状態で構える
❷トスと同時に肘を後ろに引く
➌ボールの外側を斜め上から斜め下に擦る
❷までは、横上回転も横下回転も変わりません。打つ瞬間の擦る方向が違い、横下回転の巻き込みサーブの場合は、ボールの外側を斜め上から斜め下に擦るようにします。
横上回転と横下回転の巻き込みサーブは、擦る方向が違うことを覚えておきましょう。
(3)巻き込みサーブを出す5つのコツと は!?
続いて、巻き込みサーブを出す為の5つのコツを紹介させていただきます。
❶手の力を抜く
1つ目のコツですが、巻き込みサーブを出すときは手の力を抜くようにしましょう。巻き込みサーブに限らずどんなサーブでもそうですが、手に力が入りすぎた状態でサーブを出そうとすると、インパクトが強くなりすぎてうまく擦れなかったり、中途半端に長く甘いサーブになりやすいです。
ですので巻き込みサーブを出すときは、なるべく手の力を抜いてリラックスした状態で打球して、回転をかけられるようにしましょう。手の力を抜いた状態でサーブのスイングを早くできれば、しっかり回転のかかった巻き込みサーブが出せます。
〈チェック〉 ★手の力を抜いて薄く擦れるようにしましょ う!!
❷ラケットの角に当てるイメージを持つ
2つ目のコツは、巻き込みサーブを打つ瞬間、ラケットの角に当てるイメージを持つことです。最初は本当にラケットの角に当たってもいいので、角に当てるイメージを持って練習しましょう。
ラケットの角に当てるイメージを持つことで、ボールの表面をこする感覚が身に付きやすくなり、しっかり回転をかけることができます。
〈チェック〉 ★ラケットの角に当てるイメージを持つこと で回転量がアップします!!
➌打球時に手首を使う
3つ目のコツは、打球時に手首を使うことです。巻き込みサーブを出すときに、腕だけの力では上手く回転をかけるのに限界があります。腕と同時に手首を使うことで、より回転が強くなり、相手に取られづらい巻き込みサーブを出すことができます。
巻き込みサーブを出す時は、腕だけでなく手首も使って、回転量の強いサーブを出せるようにしていきましょう。
〈チェック〉 ★手首を使いながら打つことで回転量がアッ プします!!
❹トスを高くしすぎない
4つ目のコツは、サーブを出すときのトスを高くしすぎないことです。トスを高くした方が回転量を強くすることはできます。ただ、慣れないうちからトスを高くしてしまうと、打球のタイミングをとるのが難しく、空振りが多くなってしまいます。
ですので、巻き込みサーブを出すことに慣れていない最初のうちは、トスを低くして練習することをオススメします。
〈チェック〉 ★慣れないうちはトスをルールギリギリにす ることで空振りを減らす事ができます!!
➎フェイクモーションを入れる
5つ目のコツは、フェイクモーションを入れることです。巻き込みサーブは元々回転がわかりづらいサーブですが、フェイクモーションを入れることで、より分かりづらく出すことができます。
また、比較的ほかのサーブよりもフェイクモーションを入れやすいので、ある程度巻き込みサーブを出せるようになったら、フェイクモーションを入れながら練習しましょう。
横上回転を出す場合はサーブを打った後ラケットを下に持っていく、横下回転を出す場合はサーブを打った後ラケットを上に持っていくと、わかりづらくすることができます。
〈チェック〉 ★慣れてきたらフェイクモーションを入れて わかりづらくするようにしましょう!!
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?