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ループドライブのコツと打ち方!!9個のコツを抑えて完全マスター✌️
卓球において、ドライブは使用頻度が高く、重宝されている技術です。
様々な応用技術があり、状況によって使い分けられます。中でも、ループドライブは唯一、守備的なドライブです。
相手を翻弄したり、ピンチのときに役立ったりします。これができると、実力の底上げになりますよ。
今回は、そんな卓球のループドライブのコツや打ち方について、解説させていただきます。
(1)ループドライブとは!?
ループドライブとは、強烈な上回転のかかったドライブのことです。山なりの軌道で、スピードは遅いです。
その回転が強いものほど、下図のようにバウンドしてから沈むような、低い軌道になります。
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強烈な上回転により、相手のオーバーミスを誘えます。
これは、強い下回転や低いボールに対して使われます。また、スピードが遅いことを利用して、ラリーで緩急をつけるためにも使われます。
相手のリズムを狂わせられますが、攻撃力はあまりありません。どちらかと言えば、守備的なドライブです。崩れた体勢を立て直したいときなど、時間稼ぎに使うこともあります。
このように、ループドライブとは、強烈な上回転のかかった山なりのドライブのことです。
(2)卓球ループドライブのコツと 打ち方
ここからは、卓球のループドライブのコツと打ち方を解説させていただきます。
❶スイングは下から上方向へ振り、止める
ループドライブのスイングは、下から上方向へ振るのが原則です。そして振り終わりは、スイングをぴったり止めるのがコツです。
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下から上方向へ振るのは、スピードよりも回転をかけることを重視するためです。必要以上に前方向への力は要りません。膝の曲げ伸ばしと体全体を使って、下から上方向へスイングします。
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振り終わりのラケットの位置は、右のこめかみあたりで止めます。
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振り抜くよりも、こうして止めたほうが強い回転をかけられます。山なりのボールにするためにも、体の前に振らないように気をつけましょう。
このように、スイングは下から上方向へ振って止めるのが、ループドライブの打ち方のコツです。
❷体の真横で打つ
ループドライブのコツは、体の真横で打つことです。これにより、下から上方向へスイングしやすくなります。
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右腰あたりで打つようにすると、スムーズにスイングできます。こうすることで他のドライブとの速度差も大きくなり、相手のタイミングを狂わせられます。
このように、体の真横で打つことも、ループドライブのコツです。
❸かするように薄くこすって打つ
ループドライブのコツは、ボールをかするように薄くこすって打つことです。これにより、強い上回転をかけることができます。
ボールがラバーに触れている時間は、一瞬でになるようにします。「シュっ」と音が鳴って、すぐに離れればOKです。
このように、かするように薄くこすって打つことも、ループドライブのコツです。
❹頂点を打つ場合は、ボールの右斜め上を 捉える
ループドライブで頂点を打つ場合のコツは、ボールの右斜め上を捉えることです。
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ここを捉えると、前方向への力を最小限にして、薄くこすって打てます。
ループドライブは、頂点後よりも頂点を打つほうが、初心者にとっては簡単です。なぜなら、頂点後を打つには相手ボールの回転に負けないように、スイングスピードが必要なので、初心者にはトライしにくいからです。
薄くこすって打つには、頂点でボールの右斜め上を捉えるのが、合理的です。
強烈な下回転に対して、ボールの右斜め上を捉えるとなると、ラケットの面を被せ気味にしなくてはなりません。そうなると、ボールが下に落ちるのではと心配するかもしれません。しかし、薄くこすって打つので大丈夫です。
むしろ、頂点後にボールの右側(後ろ)を打つほうが、そうなりやすいです。なぜなら、ラケットに厚く当たり、回転の影響を受けやすくなるからです。
このため、十分なスイングスピードが身につくまでは、右斜め上を捉えるほうがやりやすいです。
ただし、ラケットの面を被せすぎるとループドライブにならないので、注意してください。
このように、頂点を打つ場合は、ボールの右斜め上を捉えることもループドライブのコツです。
❺頂点後を打つ場合は、ボールの右側 (後ろ)を捉える
ループドライブで頂点後を打つ場合のコツは、ボールの右側(後ろ)を捉えることです。
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なぜなら、頂点後にボールの右側を捉えて打つと、下から上方向にスイングしやすいからです。
落ちて来たボールの進行方向は、下向きになります。ここで、ボールの右側を捉えると、自動的に下から上方向にスイングできます。
そして、薄くこすって上回転をかけるには、スイングスピードが必要です。
より強い回転をかけるには、右斜め下を捉えて、半円を描くようなスイングをします。
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この打ち方で、ボールをラバーに薄く食い込ませ、引っ掛けて打つのです。
ただ、これはむずかしいです。加えて、ボールタッチやスイングするタイミングの調整、長さや高さのコントロールも簡単ではありません。なので、上級者向けです。
このように、頂点後を打つ場合は、ボールの右側(後ろ)を捉えるのもコツです。
❻下半身の力をボールに伝える
ループドライブのコツは、下半身の力をボールに伝えることです。こちらも、強烈な上回転をかけることを可能にします。
これには、下半身の大きな力が必要です。バックスイングで右足に体重を乗せ、打つ瞬間に左足に移動させます。
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膝の曲げ伸ばしと、腰の回転を使って打ちます。前方向には振らないため、打ち終わりの重心はかかとになります。
このように、下半身の力をボールに伝えることも、ループドライブのコツです。
❼スイングを速くする
ループドライブのコツは、スイングを速くすることです。これは、回転量を増やすためです。
これを実現するには、他のどのドライブよりも、速いスイングスピードが必要になります。
前述した、下半身・体全体を使って打つことはもちろん、肘を起点に腕を縮める動きを利用します。
腕を伸ばした(伸ばしきってはいない)状態から、肘を起点に手を頭のほうに引きつけます。二の腕にグッと力を入れることで、この動きが速くなります。
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これら上半身の動きを、下半身の動きと連動させると、さらに滑らかで速いスイングになります。繰り返し素振りをして、体に覚えさせましょう。
このように、スイングを速くすることも、ループドライブのコツです。
❽バック側のエンドライン付近を狙う
ループドライブのコツは、バック側のエンドライン付近(台のギリギリ)を狙うことです。これにより、相手のチャンスボールになるのを回避できます。
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ループドライブは、しっかりと上回転がかかっていても、バウンドが高いです。それゆえに、フォア側へ打つと強打されやすくなります。
バック側の台のエンドライン付近は、相手が強打をしにくい場所です。ここに打つことで、リスクを減らせるのです。
このように、バック側のエンドライン付近を狙うことも、ループドライブのコツです。
❾ネットすれすれの高さを狙う
ループドライブのコツは、下図のように、ネットすれすれの高さになるように打つことです。
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これにより、相手に強打されにくくなります。こうして、軌道の高さもコントロールできるようになると、状況に合わせて使い分けられるので便利です。
このように、ネットすれすれの高さを狙うことも、ループドライブのコツです。
♣まとめ
ここまで解説させていただいたように、卓球のループドライブのコツと打ち方は、以下の通りです。
▣スイングは下から上方向へ振り、止める
▣体の横で打つ
▣かするように薄くこすって打つ
▣頂点を打つ場合は、ボールの右斜め上を 捉える
▣頂点後を打つ場合は、ボールの右側 (後ろ)を捉える
▣下半身の力をボールに伝える
▣スイングを速くする
▣バック側のエンドライン付近を狙う
▣ネットすれすれの高さを狙う
ループドライブは、ドライブの中でもトリッキーなものです。自在に打てるようになったら、相手を翻弄して、チャンスボールにつなげられます!!
ぜひマスターして、試合で役立ててください👍
次回は、カーブドライブ!!横回転をかけて強烈に曲げる打ち方とコツを紹介させていただきたいと思います。