見出し画像

どうせバズんないしいいね!も稼げないよ

トップ写真にあるメインマシンのMid 2014 MacBook Pro 15inchを、自力での換装が認められていない領域まで限界まで修理したけれど、ついに決断して引導を渡し、アップルストアで最新のモデルを注文しました。

8コア/i9モデルをベースにRAMとSSDとキーボードをカスタマイズ、CTOしたため、消費税やAppleCareを含めるとかなりの金額になりました。
実の父に借金をした。

話は変わるけれど、引導を渡す前のメインマシンで最後に制作したEPがある。
Kento Mizuno個人の名義では初となるまとまった3曲入りの作品です。

この告知ツイートはそれなりにRTを頂き、PV数は20000を超えました。
しかし、実情のSoundCloudでの再生数はリードトラックでその1/100、200ちょっと。続く2曲については、100と少し...
入念に告知やリリースの流れを練ったにもかかわらず、バンド時代はおろか、ここ数年続けていた、つくっては出しの雑な単曲リリースよりも厳しい数字になりました。

絶望して、深く考え続けています。
そもそもこのEPに関しては、意匠のこもったPVやヴィジュアル面の見せ方を一緒に考えてくれる制作仲間がいたのですが、諸々の事情によりわたしからストップをかけたのでした。

結果、ジャケットやサイトデザインはなんとか自力でやったのですが、

"元バンドマンとしてレッドオーシャンのインターネットクラブシーンに挑戦し、認められたいのか"のか、"新しくボカロPとして世に認知されたいのか"
作り手からの見せたい形もわからなければ、コンテクストの回収も未完なリリースになったことは否めないと思います。

そもそも宙に浮いた扁平足というバンドがほぼゴーストバンドなりにそれなりに小さな世界で影響力があったとき、かつ、まだTwitterのTLにバズやアルゴリズムによる支配的な介入がなかったころは、わたしひとりのアイコンとしての波及力はまだあったという自覚があります。
それがゆっくりと確実に、人気商売の世界ではやはり絶望的なレベルで失われつつあることも。


2つのことを決めました。


"周りに合わせない"

"もう一人は嫌だ"

という2つのテーゼです。

たとえば、わたしが今いる場所に主観的に強烈な同調圧力を感じている、とします。

それなら、"嫌なパラダイムを鼻つまみしながら無理やり身体に擦り込まなくてもいい"し、"まずは自分が理想とする見られ方に対して我儘を言ってもいい"し、"アーティストとして成功するために一般的に必要なバランス感覚なんて無視していい"と、いまのわたしが思っているとします。

それではひとりよがりで、やがてこのまま飯が食えなくて住む場所もなくなって野垂れ死ぬでしょう。
でも、天上人のように、プロセスはすべてベールの中に秘めるように創り続けているような人も、わたしも、あなたも、そんなに変わらないんです。
みんな、食えてても、端から見ると順風満帆に映るひとも、仲間になって耳を欹ててみると、困っていて、わたしを必要としてくれています。

"困窮した自分"は常に絶対にいるのですが、"能力の自覚がある自分"を先に差し出して、仲間の話を訊こうと気持ちを変えるようになった、というところでしょうか...

冒頭で高額な作業道具の話をしましたが、メチャクチャ高い筆で、誰も買わない書を描いてもしょうがない。再生数が200のままの施策を打ち続けても仕方がない。
求められるものに応えるように、最近妙に"またステージでギター弾いて歌いたい"と思います。

人生で一番大事なこれからの3年間のために、1年で道具代をペイして、そこから先2年間それで創るものは利潤にしないと、4年目には筆は折れている。
ので、「新品をアップルで買え」と高額の借金を許してくれた実の父と相談して、厳しいけど1年をめどに返済計画を立てることにしました。


宗教をバックグラウンドに洞窟の壁画を描いていた、神話の世界の時代の人びととは違うんです。情報を集めて本当の意味で仲間たちと結託しないと、この国でアーティストをやっていることの非アドバンテージに潰されて、No dealはおろかLose-Loseで全員倒れて終わるでしょう。(そういえば最近の人生経験で、7つの習慣のいくつかのパラダイムは、はっきり言って更新されるべきだ、と感じています。)

何年も何年も恋い焦がれた夢のスペックのマシンが5日後には届くのですが、全然夢見心地じゃない。
計画している学習や制作にまた頓挫したら、普通に死にます。
カウンター意識?厨二病?死にますとか言いながらなんだかんだ守られてることわかってるんでしょ?

とある音楽関係者のかたが仰いました。
"音楽は90年代に入ってニルヴァーナ、レディオヘッドたちが精神世界に入っていってから止まった。"

わたしの精神世界は、わたしの世代で終わりにしよう。
うまずたゆまず、頑張ります。

Kento Mizuno


このnote内での活動にかかわらず、音楽家としてのわたしを応援してくれる方がいたらとても嬉しいです。読んで、聴いて、リアクションいただけるだけでも、飛び上がるくらい嬉しいです。宜しくお願い致します。