「アカペラのアレンジャー」を辞めます。
去年の暮れ、とあることがきっかけでTwitterのプロフィールを更新しました。
具体的には、現在自分の活動の軸となっている「メディア」「編曲」をアカウント名に入れたことと、アイコンを「自分史上一番いい感じに撮ってもらった写真」に変えたことの2点です。
しかしその数週間後、大掃除をしながらふと気がつきました。
「"編曲"とか言ってるけど、"アカペラアレンジ"しかしてなくね?」
そこからさらに1週間ほど考え、決心しました。
今年から、「アカペラのアレンジャー」を辞めます。
「辞める」ってどういうこと?
…これだけだと一緒に活動しているメンバーからクレームが来そうなので補足すると、「アカペラアレンジを全くやらない」ということではなく、今年からは楽器ありのアレンジや、ひいてはオリジナル曲の制作にチャレンジしする、つまりは「アカペラ(だけ)のアレンジャー」を辞める、という意味です。
今回はそのような考えに至った2つの理由について書きます。
1.自分のアレンジに幅を持たせられるようになりたい
ここ2、3ヶ月、アレンジにおいてぶつかっている壁があります。
それは「どんな曲でも同じような構成・雰囲気のアレンジしかできない」ということです。
もちろん、ある意味それが自分のアレンジの「持ち味」とも言えるため、一概に悪いことではないのかもしれません。しかし、プログループのコンサートや、全国的なアカペライベントを見に行ったりした時に、今の自分ではできないような素敵なアレンジを何曲も見せつけられ、「やられた〜!」と悔しい思いをして帰ってくることが増えてきています。
よくよく考えてみれば、これまでの音楽経験と言えるものは合唱とアカペラしかなく、普段から聴いている音楽の幅も決して広いとは言えないため、音楽に対する視点が偏ってしまっていることが原因なのだと思います。
そこで、楽器ありのアレンジに取り組むことで、今とは異なる視点から音楽を捉えれるようになれば、自分のアレンジにも幅を持たせられるのではないかと考え、「アカペラ以外のアレンジをやってみたい」と思うようになりました。
2.自分の作品をもっと多くの人に聴いて欲しい
僕は人に比べて、承認欲求の強い人間です。
そのためアカペラを始めた当初から、「自分の作ったものを多くの人に知って欲しい、好きになって欲しい」という思いがあり、その一つの手段としてこれまで「アカペラアレンジ」を続けてきました。
特に社会人になってからは、所属するサークルにアレンジをする人が少ないこともあってか、「みやけんはいいアレンジを書くね」と言ってもらえることが増え、いっそうアレンジに力を入れるようになりました。
またありがたいことに、大学時代に交流のあった先輩方が運営する音楽団体「King of Tiny Room」にもパートナーアレンジャーとして協力させていただくことになり、自分のアレンジによって、これまで関わることのなかったアカペラーの方に喜んでいただけるという貴重な経験もさせていただいています。
その一方で、「アカペラ」という形式では、まだまだ限られた人々にしか、自分の作品を認知してもらえないと感じています。
もちろん、近年ではPentatonixの楽曲が世界的にブレイクしたこともあり、「アカペラ」自体の認知度は高まってきていると思います。
それでも、Twitterを始めとしたSNSでバズる音楽コンテンツは「アカペラ」ではない形式のものが大半です。
※直近「アカペラ」の形式でバズったのはがっくんさんのこちらのツイートくらいではないでしょうか…。(他にもあったらすみません)
そういった意味でも、アカペラ以外のアレンジやオリジナル曲の制作を通じて、自分の作り出したものをよりもたくさんの人に知ってもらい、「いいな」と思って欲しいと考えています。(わかりやすい言葉で表現するならば「私欲」です(笑))
というわけで、DTMから始めます。
…と、ここまで散々偉そうに述べてきましたが、一つ問題があります。
それは、一切楽器が弾けないということです。
人間の声がどのような性質か・どのような音を出せるのかを理解していないとアカペラアレンジができないのと同じように、楽器の性質を理解していないと楽器のアレンジはできないと思うのですが、前述の通り、まともな音楽経験は合唱とアカペラくらいしかありません。
しかし幸運なことに、現在僕の持っているMacBookとiPhoneには「GarageBand」という音楽制作ソフトがプリインストールされています。
「GarageBand」を使えば、手元に楽器がなくても、画面上に音を打ち込んでいくことで楽器を使っているのと同じように、PC上で音楽制作(いわゆるDTM)ができるようです。
まずはDTMから始めて、アカペラ以外のアレンジもできるようになりたいと思います。
※音楽制作用アカウントも作成したので、よかったらフォローしてやってください…!
以上、26歳の誕生日に決めた、2019年の抱負でした。
前回のnoteからだいぶ期間が空いてしまったのですが、今年はアカペラ総合メディア「ハモニポン」に関することも、この場でいろいろお伝えできればと思います…。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
2019年もどうぞよろしくお願いいたします!!
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