ピンチ!展示3週間前にPPP機械が壊れた!御年84歳溶接工のヒーロー現る!〜作品:ぼくたちのうたがきこえますか2020ができるまで〜
10月上旬からスタートの逗子アートフェスティバル参加作品「ぼくたちのうたがきこえますか2020」。会期まで3週間前。公開ワークショップも行いラストスパート体制。
そんな時に、なんと!作品の素材を作るプレシャスプラスチックの機械が壊れた!
溶かしたプラスチックを押し出すハンドルの部分を抑えるストッパーの金具が摩耗して、ハンドルが後ろに下がってしまいプラスチックを押し出せない!!!
焦るアーティスト松澤有子・・・
機械を作ってくれたのは鹿児島のダイナミックラボ。
送って→修理→送り返してもらう の時間はない・・・
そんなピンチの時に助けてくれる人が現れるのが、これまでも起こる偶然!
いつも作品作りを手伝ってくれている女性のお父様(御年84歳!)が、かつて新幹線の部品もつくるような溶接のお仕事をしていたとのこと!
ワラをもすがる思いで、機械を車に積んででかけた。
「思わずお願いしてみたけど、修理方式も決まっていないし・・・」
「職人気質の頑固なおじいさまだったらどうしよう・・・」
などなど、不安は募りつつ・・・
着いたらそこはパラダイス〜♪
おじいさまは気さくでなんでも相談にノッてくれる。仕事?趣味?の小屋には、溶接機械だけでなく、カッター、ドリル、ジェネレター・・・機械がたんまり。これは期待できる!
zoomで、ダイナミックラボのテンダーさん、プレシャスプラスチック逗子の長嶋源さんとも、相談し基本方針を決定。あとは現場判断で作業開始!
丁度良い太さのパイプがあったので、8mmでカット。こんなものがすぐ見つかるパラダイスな工房〜
その後、まあ、なんだかんだ、現場では試行錯誤しつつ・・・も(割愛)
ついに溶接!!
完成!
ずうずうしくも頂いたグリース塗って(以前はぬってなかった・・・それもあって摩耗)
ドキドキしながらスイッチを入れ、プラスチックを押し出してみると・・・
ちゃんと動いている!!
※この感動的なシーンを動画に収めようとしていたのだが・・・家に帰ってみて見ると、撮れていなかった・・・という、痛恨のミス!
作業をやっているウチに集まり、手伝っていただいた、おじいさまの息子さんや、いつも作品制作を手伝ってくれる女性も加わり、記念にパシャリ。
これまで(2018年、2019年)も作品制作の中で何度もあったピンチ。それを、たくさんの人の優しさと繋がりで乗り越えてきたけど、今回は最高齢のヒーローに助けられました!
おじいさま、急いでいたので手土産もなくスミマセン・・・
今度、ウィスキーを持参致します!
・・・そして・・・
これからもお願いするかも・・・今後も、どうぞよろしくお願いします。
●逗子アートフェスティバル公式HP
http://zushi-art.com/
●ぼくたちのうたがきこえますか2020 公式note
https://note.com/bokuuta
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