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山のある生活(霧島連山編)

2日連続の山の投稿です。
上の写真は、2011年までは300年間噴火しておらず、緑に包まれた霧島連山の中央部に位置する新燃岳と霧島連山の象徴的な山、高千穂の峰です。今から13年前の夏に韓国岳から撮影した写真です。
現在は、噴火と火山ガスにより緑ではなくなっております。

ここで僕の投稿では、おなじみの地質図の読み解きです。
産総研 地質調査総合センター

霧島連山の地質図。色とりどり。多くの地殻変動を意味します。

この地質図をご覧いただき、まるでパッチワークのように色分けがされていますよね(笑)これは、各年代ごとに噴火しその山、その年代ごとの噴火堆積物ごとに色分けされているからです。


この図をジーッと見ていただいて、等高線と呼ばれる線があるのを確認できるでしょうか?その線を円錐形上に想像し立体的に見えてくれば、マグマ(火砕流)の流れ方と各山の山頂の位置がわかるようになります。
因みに赤丸や赤い点線が山頂付近にマーキングされています。これは、火口を示し、点線が切れている方向は、マグマが流れ出た方向若しくは、浸食された方向を示します。
次に、断面的にご説明いたしますので、マニアックな山の楽しみ方ですがついてきてください。

大地のエネルギーと自然のスケールの大きさを感じます。

上の図の上の方、韓国岳の山頂は、登ったことのある方はわかるでしょうが、爆裂火口の端に山頂が位置していることがわかります。本来の山頂は吹き飛んだと想定されています。
対照的に、上の図の下の方、高千穂峰においては、茶色物体で充填され『埋まって』いるように表記されています。これは、山頂が吹き飛んだ火口(3度目の噴火)に後程、高千穂峰のマグマが非常に粘度の高い低温マグマが地中から供給され(4回目の噴火)て、冷え固まりながら山を大きくしていったからです。このように山を歩く登、眺めるにも知っておくとまた違った風に見えるかもしれませんよ。

少し登山のご紹介。
高千穂の峰(高千穂河原から)
高千穂の峰を目指すには最もメジャーなコースではないでしょうか。
駐車場(¥500)もトイレ、自販機もあり、人も多く登られています。

ピストン(登ったルートを下る)で往復5時間程度

高千穂峰(天孫降臨コース)

先ほどの高千穂峰を目指す高千穂河原の反対側からのコースとなります。
こちらは、火山ガスの影響を受けにくい方角となっており森林浴の楽しめる素敵なコースです(夏場はヒル注意)。


駐車場有。トイレは、皇子原公園が最後。都城市側からの登りの為、凍結が少ない。

こちらもピストン。往復約6時間程度。

韓国岳

現在、硫黄山の火山活動の為、登山道が変更となっております。安全なルートを下に示しておりますが、それでも硫黄山からの火山ガスの噴出の勢いの凄さを感じることのできるコースです。
ビジターセンターから韓国岳まで約3時間。そのまま下山もいいですが、大浪池に下る周回コースもお勧めです。ただし下りが急なため余裕のある時間設定と、お子様連れではお勧めしません。

周回コース。約6時間半。

この霧島連山のコース紹介もキリが有りませんので、最後に一つ違う楽しみ方の紹介。
霧島えびの高原トレイルラン(ショートコース)

このトレールランニングのコースは、国内代表選考会にも利用されたコースです。33Kmで普段はルート目印が有りませんのでコースGPXデータをダウンロードしておくことをお勧めします。


因みに、ロングコースは65.5kmと超人レースとなっており。毎年夏に大会が行われています。

ショートでこの距離💦

前回の投稿に続き、『連山』での山遊びの紹介でしたがいかがでしたか。
火山の山は、山の成り立ちを想像しやすく地質学に興味が有ったり、情報も多いので山を知るのに打ってつけです。

また、霧島連山は、ジオパークにも認定されております。本当に、都会でなく物にあふれていませんが、この良い自然環境と魅力ある山々にあふれた環境であることをnoteをまとめながら実感しております。

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