台風被災で、ぼくの心に残るもの

*2019/9/16作成

台風15号(*令和元年房総半島台風)が通過して1週間になりますが、ぼくに関しては、電気・ガス・水道などのインフラはずっと供給されていて、問題なく過ごしていますので、(ぼくについては)まずはご安心くださいまし。
スーパーやコンビニの弁当・パン・お惣菜の棚がすっからかんだったのも、金曜の夕方にはいつも通りの品揃えに戻ってます。

今回の経験を通じて、ぼくの中で強烈に分かったのは、自分が直接体験することと、テレビや人の話を見聞きするのとでは、後に残るものが全然違うということ。
東日本大震災の時に見た衝撃的な映像は記憶にあったけれど、鴨川の被災状況を目の当たりにした時に、自分の中に入り込んでくるものの量や感じるものは段違い。

例えば、瓦が飛んだ屋根にブルーシートをかぶせる作業は、とても危険なことだと分かるし。
公民館で配られる飲料水やクラッカーが、茨城県の霞ケ浦から送られているのを見て、ありがたいと思うし。
それらを配る役所やボランティアの方々も、もしかしたらまだ、自宅が停電してたり断水してたりしてるのに、こういう仕事をしてるのかも?と想像できたりするし。
停電した家の人たちが、昼間玄関先の日蔭で暑さをしのいでいるのを見ているので、ホテル三日月やグランドホテルが大浴場を被災者に開放したのは、素晴らしい判断だと思えるし・・。

こんな体験をして初めて、自分のモノの見方が変わって、幸せの基準が変わって、行動が変わっていく。
これはぼくの体験なので、他の人にそのまんまを伝えることはできないけれども。
そしてそれは、被災に限らず、離婚や死別や心の病気など、いろんな人生経験についても言えることなのだと思うけど。

いつか話せる時機がきたら、ゆっくりお話できたらいいなあと思うし、人の経験談は貴重なお話として伺いたいなあと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?