画廊の楽しみ
*2023/12/6作成
ぼくには、都内の清洲橋や浅草橋に住んでた頃から通わせてもらっている画廊がありまして。
それは箱崎のロイヤルパークホテルの近くにあって、かなり小ぢんまりしたお店なんですが。
その画廊が楽しいのは、そんな小さなスペースにもかかわらず、結構な品数のバラエティーに富んだ作品が並べられているのと。
そこの40代くらいの店主との会話が、ぼく的には、自然体で気づきが多くて、感性の新しい扉を開けてくれるからなんですよね~。
年に数回、顔を出していて。
昨日も、忘年会ついでに行ってきました。
この画廊でいつもぼくがすることは。
① アタマを空っぽにして、さーっと全作品を流し見る
② 2周目、面白いと思った作品やなんとなく気になった作品の前に立って、気がすむまで眺める
③ その間は、湧いてきた感性や思考のままにまかせたり、それらについて、なぜ?と自分に問いかけてみる
④ もしくは、思いついた言葉のままに、店主に話しかけて、互いの感性をどんどん交わらせて発展させる
・・などなど。
絵の前にぼーっと立って。
もし、自分がその絵の風景の中に立ってみたら、どんな感じがするだろうか?と想像してみたり。
作者は、何を思いながらこの絵を描いたのか?など、作者の心情を想像してみたり。
絵の本体と額縁の色合いや質感、空間のバランスの良さを吟味してみたり。
自分は、なんでこの作品に引っかかってるのか?と自問してみたり。
今自分が感じている、モヤモヤしたものを、言葉で表現してみようとトライしてみたり。
・・などなど、絵を見て、自分の中で湧き上がる感性を深掘りしていくと、新しい自分の価値観や考え方に気づいたりできます。
それに、店主との会話で。
お互いの感想を言いあう中で、相手の言葉によって、新しい感性が芽生えたり。
美術の世界でセオリーとされる基準や考え方、創作のプロセスを教わったり。
その作品や画家の歴史や詳細な解説を聞くことによって、やたらと親近感を持てたり、ガラッと見方が変わったり。
そして、そんな大ドンデンが新鮮だったり。
・・というのが、楽しいんですよね~。
その場所は、ぼくにとっては、完全に安心して、100%素の状態でいられる空間で。
お店に中に足を踏み入れた瞬間に、外の世界から隔絶されて、自分の感性の世界に誘われるような。
そんなインナーワールドの中で、店主のちょうどいい具合の合いの手を得ながら、自分の感性と顕在意識が会話しているかのような。
とても創造性豊かで、本当の自分に出会えるような感覚になれるのです。
この遊び、別の画廊でも、絵を買わなくてもいいので。
ちょっとした気分転換に、自分へのご褒美に、あるいは新しい自分の発見の旅に・・おすすめです。
ちなみにこちらの画廊↓は、Gallery Gen-so-kaというお店で。
作品としては有名なところでは、笹倉鉄平、ミュシャ、ビュッフェ、村上隆、中島千波、ヒロ・ヤマガタ、鈴木英人、ラッセンなんかが置いてありますし。
あまりよく知らない画家さんの作品でも、力のある絵に出会えたりするかもしれませんよ。