Power Automate for desktop(PAD)の「ファイルの削除」に注意(+その代替策)
Power Automate for desktop(PAD)のアクションのなかで、「ファイルの削除」・「フォルダーの削除」・「フォルダーを空にする」には注意が必要です。
なぜなら、削除したファイルやフォルダーは、ごみ箱に残らないからです。ふだんのPC操作と同じ感覚でいると、フロー実行後に復元できませんから気を付けましょう。
(VBAなどをやっていた方には、珍しいことでもないでしょうが。)
意図しないファイル・フォルダーの削除をしないために、これらのアクションを使うときは、事前に十分テストを行ってから実際にフローを利用し始めることをおススメします。
・・・と、これで終わりでは物足りないので、今回は「ファイルの削除」の代替策もご紹介します。
標準アクションがごみ箱に残してくれないのであれば、「ファイルをごみ箱に捨てる」というアクションを自分で作ってしまえば良いのです。
これにはスクリプトアクションを使います。
この例では、PowerShellスクリプトの実行を使っています。スクリプトの画面はこちら👇です。
なお「PowerShellなんて詳しくないし・・」という方でも平気です。いつものことですが、生成AIに聞けばコードは書いてくれるし、解説もしてくれます。
ついでにコピペ用にフローを下👇に貼り付けました。よろしければ参考にしてください。
# ★下のFileには、自分の都合に合わせた変数設定をしてください★
SET File TO $'''C:\\temp\\test.csv'''
# ★変数Fileを↓のPowerShellスクリプト内で使っています。★
@@copilotGeneratedAction: 'False'
Scripting.RunPowershellScript.RunPowershellScript Script: $'''Add-Type -AssemblyName Microsoft.VisualBasic
$fileToDelete = \"%File%\" # ここに削除するファイルのパスを入力
[Microsoft.VisualBasic.FileIO.FileSystem]::DeleteFile(
$fileToDelete,
[Microsoft.VisualBasic.FileIO.UIOption]::OnlyErrorDialogs,
[Microsoft.VisualBasic.FileIO.RecycleOption]::SendToRecycleBin
)''' ScriptOutput=> PowershellOutput ScriptError=> ScriptError
いちおうChatGPTによる解説も付けておきます。このような説明があれば、大体そんなものかと分かりますね。
このフローを使えば、ファイルを削除してもごみ箱に残っているので、困ったときは元に戻す事が出来ます。安心ですね。
このように、標準アクションにないことをしたいときは、スクリプトアクションが便利です。加えて最近では、コードは完全に把握していなくても、生成AIが書いてくれるので何とかなるという一例でした。
今回の記事は以上です。
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ケイ・エム・ディ・エス 業務プロセス改善推進グループ