紫熊祭開催中の学内で活動が懸念 統一協会やマルチ商法に警戒を!
2023年11月2~4日にかけて、第12回紫熊祭が開催される。4年ぶりの制限なしでの開催とあって、多くの人出が予測される。
紫熊祭は外部にも開かれたイベントであるが、それだけに学生を狙う反社会的な勢力が浸透しやすい。ことに、熊大では統一協会が活発に活動していた経緯があり、近年はマルチ商法の勧誘も行われているとの情報もあり警戒が必要となる。
統一協会はフロント団体として「原理研究会」(CARP)を有しており、各地の大学で偽装勧誘を行い、「親泣かせの原理運動」と呼ばれる社会問題となった。熊大においても「熊大CARP」と称して活動していた(本紙4月号参照)。かつては熊大CARPは学祭から排除されており、「合同結婚式」が社会問題となっていた黒髪祭や熊粋祭では排除されていたものの、2018年の第7回紫熊祭では熊大CARPの教室企画が認められ、女性活動家が活発な勧誘を行った。さらに、2019年の第8回紫熊祭でも熊大CARPが「五高マントを着る体験企画」を行い、教職員や学生から批判の声が起こった。当時の関係者によると、紫熊祭実行委員会は「中立」を掲げるだけに、熊大CARPを拒絶することができず対応に苦慮していたという。
今年の紫熊祭には熊大CARPの参加は確認されていないが、安倍晋三元首相殺害後、団体名を「熊大SDGs」に改称し、ブログ記事を削除するなどして組織の延命を図っていることから、同団体はさらに偽装して学生への浸透を計画しているとみられる。また、近年はマルチ商法の勧誘員が熊大生を対象に活発な活動を行っており、昨年度は工学部で勧誘に関し注意喚起がなされるなど、脅威となっている。昨年の紫熊祭ではマルチ商法の勧誘員が学内で活動していたとの情報もあり、また別の日には市内で本紙の記者が勧誘されるなど、学生への脅威が増している。
4年ぶりの紫熊祭は全面開放された大規模なものとなることが予測されるだけに、こうした反社会的勢力の活動が復活することが危惧される。学生・参加者はこうした団体に十分に注意した上で、学祭を楽しんでほしい。(デジタル版編集部)