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超人血盟軍

池袋にあるキン肉マンオフィシャルショップにて超人血盟軍のTシャツを手に入れた。

キン肉マンは小学生の時分、年頃の少年たちのほとんどがハマり、単行本やキン肉マンの超人消しゴム(通称:キン消し)をこぞって集めていたものだった。

自分もその例にもれず、夢中になっていたのだが、中でも一番忘れらないのが、キン肉マンの兄、キン肉アタルことキン肉マンソルジャーが率いる超人血盟軍とキン肉マンスーパーフェニックスチームの一戦だ。

この戦いがどれも名勝負で、最終的に超人血盟軍はスパーフェニックスのチームに敗れるのだが、その散り方が本当に見事で今でも思い出すたびに胸が熱くなる。

嫁や娘に笑われながら、Tシャツにしてはかなり高い金額をはらい、そのTシャツを購入したわけだが、なぜ、40を過ぎた自分がここまで超人血盟軍に感情移入するのか、少し考えてみた。

結論としては、かっこいいからの一言に尽きるのだが、どこがかっこよかったのか、述べていきたい。

まず、チームのメンバーの一人一人の個性がばらばらでありながら、自己犠牲の精神を全員がもつという点で共通していたということだ。

己を殺すということで、己の力を十全に発揮していたという点が一つ。

そして、スーパーフェニックスチームという最強の敵に対して、自分たちの力が及ばぬことを知りながらも、勝機を見出す為、最後まで死力を尽くしたこと。

つまり、決して諦めることがなかったという点だ。

そして、どのメンバーも誇り高かった。

こうして、考えて見ると古来からの戦士の条件をすべて満たしていることに気が付いた。

超人血盟軍のメンバーは超人レスリングの競技者である前に、皆、一介の戦士、まさにソルジャーであったのだ。

なじみのある言葉でいうと、真のもののふであった。

自分の好む、武士道精神に皆、貫かれていたのである。

死を厭わず、名も厭わず、志の為に死す。

(しかも、チームの5名中3人が悪魔超人!善も悪も関係なく、チームをまとめあげたソルジャー隊長の器のデカさもたまらない)

そんな姿が焼き付いて離れず、後に武士道に惹かれるようになったのも、少年時にみた超人血盟軍の闘いが自分の原点なのだなあ、と今さら乍らに気が付いた。

この男たちの闘いを見なかったならば、今の自分はもしかするといないのかもしれない。

そう思わせるくらいの存在感であった。

ソルジャー隊長には本当に感謝の念しかない。

ありがとうございます。

滅びゆく身は散らせどももののふの誇り託さん愛知る者へ


人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。