舞踏と武術
JKD(ジークンドー)と東南アジア武術の第一人者であるバートン・リチャードソンの来日講習会を受講してきた。
14時半から21時までの半日通しの講習会であったが、学ぶところが多く、そして、愉しく、実りのある稽古となった。
中でも、東南アジアの武術と音楽とダンスの関わり方が今回の講習会のハイライトでもあり、バートンが長年研究し、今回の講習会のために作成したというダンスをじっくりと体を通して味わうことができたのが、何よりであった。
ダンスの動きがそのまま、武術的な動きと一体化しており、また、音楽がその動きに加わることで普段の武術的な稽古をしている時と明らかに意識の変容があり、面白かった。
他にもフィリピン武術であるカリのスティックやナイフを使ったドリル、MMAで使用できる寝技やポジショニングの取り方も習え、盛りだくさんの内容であった。
一部、子どもの参加もあり、生き生きと楽しそうでもあったので、娘を連れてきてあげれなかったのが、残念ともいえた。
武術がその土地に根差した文化、芸術と密接に関りを持つことを改めて体感できたので、この日本の地に根ざした武術、身体感の錬磨を今後も課題としていきたい。
幸ひを 奏でる音色 律動よ 我が心拍と 呼吸に有りや
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。