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ブルーレディ

好きな紅茶の一つに「ブルーレディ」という品目がある。
マリーゴールドや柑橘系の香りづけがされたフレーバーティーの一種なのだが、数年前にその存在を知り、以来、家にストックするようになった。
さわやかな飲み心地と香りもさることながら、茶葉の中には、スミレ色やオレンジ色、赤や黄色の花びらが入り混じっているので、ティポッドに茶葉を移しかえ、湯を注ぐ時までも、華やいだ気分を味あわせてくれる。
以前はアールグレイを好んでよく飲んでいたのだが、最近、家で紅茶を飲むときはもっぱら、これだ。
今朝もブルーレディを淹れ、イングリッシュマフィンとベーコンを焼き、ペコリーノチーズを削り、朝食とした。
自分が紅茶を好むようになったのは、稀代の天才戦術家、ヤン・ウェンリーの影響で、彼が紅茶を好んで飲んでいたことに端を発する。
ヤン提督からの影響は飲食の嗜好だけではなく、思想、信条にも及び、10代の時分にその存在を知り、今もその影響からは逃れられない。
テロリストの凶弾に倒れ、若くしてこの世を去った故人であるが、その残した功績の数々は伝説といってよいであろう。
はたして、ヤン・ウエンリーの好んだ紅茶の茶葉は一体、何であったのだろうか。


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ぴんぱ
人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。