「さ、ひっくり返そう」

正月の日経に掲載されていた西武の広告がとてもよかった。

「さ、ひっくり返そう」 と幕内最小力士の炎鵬の写真と共に次の文章が記されていた。

大逆転は起こりうる。
わたしは、その言葉を信じない。
どうせ奇跡なんて起こらない。
それでも人々は無責任に言うだろう。
小さな者でも大きな相手に立ち向かえ。
誰とも違う発想や工夫を駆使して闘え。
今こそ自分を貫くときだ。
しかし、そんな考えは馬鹿げている。
勝ち目のない勝負はあきらめるのが賢明だ。
わたしはただ、為す術もなく押し込まれる。
土俵際、もはや絶体絶命。

この文章を下から上へ読んでみると、文章に施されたカラクリが分かる仕様となっており、新年早々、愉快な心持ちにさせてくれた。

禍も真正面からぶち当たり逆さに転じ福と為さんか