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私を構成する5つのマンガ【蒼天航路】

「蒼天航路」を語るならば三国時代の曹操を主軸に据えた群像劇といえば適当か。

よって、主人公は曹操となってはいるが、主役はその時々によって変わり、主人公である曹操を喰ってしまう登場人物もしばしば登場した。

董卓然り、呂布然り、関羽然りだ。

しかし、皆、男としての魅力に満ち満ちていた。

この男たちに、英雄たちに少しでも近づきたいという憧憬を抱きながら、連載を追っていたといってよい。

一度、赤坂にあった画廊にて作者の王欣太のライブペインティングを見にいったこともあったが、独特の凄みをもったおっさんだったのを覚えている。

また、単行本に掲載されている作者のコメントも毎巻、楽しみにしていた。

かっこいい奴がかっこいいことをやり、魅力的な人物が魅力的な物を生み出す。

このマンガは非常にシンプルな法則を教えてくれた。

自分にとって「蒼天航路」は三国志マンガではなく、他に類を見ない、かっこよく、魅力的な人間の図録、図鑑であった。

天命は何処に在るや蒼天に問うて仰ぎて今もいる也



人の世に熱あれ、人間(じんかん)に光りあれ。