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蒲郡市は「ほこみち」決め打ちでなくてもいいのではないかなという話。【その1】
引き続き蒲郡市のお話です。
先日は、蒲郡市が2021年8月に策定した「東港地区まちづくりビジョン」を題材に、蒲郡市がちょっとまちづくりのギアを変えてきたな、という話をしたところです。
これに続く取組のご紹介です。
ビジョンを策定しておしまい、ではもちろんなく、ビジョンに基づく市としての具体的なアクションも起こり始めているのです。
サウンディング調査とは。
というわけで、ビジョンの策定・公開に続く動きとして、市が「歩行者利便増進道路制度活用に関するサウンディング型市場調査」を開始しました。
2021年11月15日更新のページなので、既にリリースからひと月が経っていることになりますね。
蒲郡市東港地区まちづくりビジョンで示す地区全体を歩いて回遊する主要回遊動線に位置する蒲郡駅から竹島ふ頭に向かう道路の西側にある広い歩道(市道駅南1号線)で、歩行者利便増進道路(通称「ほこみち」)制度の活用が期待できるのではと考えています。
このため、この制度活用の検討をするにあたり、様々な可能性を調査・把握するため、民間事業者様との”対話”の場を持ち、皆様のアイデアや意見等を伺うことを目的とした調査を行います。
どういう調査なのかを、ざっくりと。
蒲郡市は、蒲郡駅南にある「アピタ蒲郡店」の東側の道路「市道駅南1号線」について、道路空間を使って、飲食・物販等の営業行為をしたいと考える事業者を募集したいと考えているようです。
道路空間で飲食・物販?と疑問符がつくかもしれませんが、当該道路に関するこのイメージは、ビジョンの中で既に語られていたものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1640450666041-gnWCchB6xY.jpg?width=1200)
ビジョンでは、
幅員の広い歩道を活用して、「まちを育てる人」により日常の憩いの場を創出することが考えられます。
とある上に、
「歩行者利便増進道路(通称『ほこみち』)」の制度を活用して、民間事業者によりオープンカフェを設置するなど、歩いて過ごしたくなるまちなかを形成することが考えられます。
とまで書かれています。
市のメッセージを正直に受け取るならば、この歩道を活用してオープンカフェ等を設置する事業者に参画してほしいということを言っているわけです。
事業者は、公募という正式な手続きを経由して選定されることでしょう。それはまだ先のことです。
ただ、こにビジョンはあくまで市が机上で勝手に描いたものです。
実際には、このロケーションに市場性があるのかどうか、関心を持ってくれる事業者がいるのかどうかを探り、事業が成立するのかどうかを明確化する必要があります。
サウンディング調査とは、公募時にどんな条件や評価基準を設定すべきかを検討するため、実際の事業者等に対して、現時点での率直な関心度や、構想している事業内容、それを実現するための行政への要望事項等についてヒアリングするもので、最近の官民連携まちづくりにおいてはかなり一般的になってきたものです。
参加の〆切は12月28日
![](https://assets.st-note.com/img/1640533372837-FyaVrn9MdQ.jpg?width=1200)
サウンディングを希望する事業者は、参加〆切は12月28日(火)までですよ。
個人的には、この事業に大きく投資し、飲食・物販事業をしてみたい、と考える事業者さんだけでなくて、この道路の可能性を広げてくれるような、柔軟なアイデアこそ求められているのではないかと思います。
賑わいや快適な空間形成に寄与できるツールは、何も常設のオープンカフェに限定されるものではありません。
投資額がたとえ少なくても、無理なく始められて、地域の魅力やアクティビティの選択肢が広がるような尖ったものこそ有効ではないでしょうか。
むしろ、最初から一定の覚悟が必要な事業者をガチガチに公募することこそリスクにも思えます。
その理由は、次の投稿にて。