社会人10年目を前に、職場4ヶ所を達成してしまった話。
働くとはどういうことか。
そんな大仰なテーマを論じたいわけではありませんが、当方なんと社会人9年目にして4ヶ所めの職場に到達してしまいました。
ジョブホッパーかジョブホッパー以外か。
2014年3月に大学院を修了、この4月で社会人9年目となるので、これまで8年間の社会人生活を過ごしてきたとになります。
在職期間はそれぞれ、1社目に約2.2年、2社目に約1.8年、3社目に約4年。乱暴に平均すると1職場あたり2.67年、要は2年半強程度の周期で転々としていることになり、「なぜ若者は3年で辞めるのか?」どころの騒ぎではないことになります。
この厳然たる事実を前にすれば、「私はジョブホッパーではない」などという主張は虚しく響くのみでしょう。私はジョブホッパーです。
したがって最近の自己紹介では、求められていないにも関わらず、自分から「どうも、ジョブホッパーです。はは(笑」と言ってしまうようになりました。
「給料泥棒」フェーズへの突入
中途入社が"キャリア採用"とも言われるように、前職までに培ったキャリアで得られた知見や技術をもとに雇用されるというシナリオですので、ある程度の即戦力性を期待されるのでしょう。
同じ業界の同じ立場(いわゆる同業他社)にいた場合、そのビジネスに関する基本理解や、業界の基礎的知識については、新卒一年目の水準と比べるとかなりの部分をリードしていることになるのかもしれません。
ですが実際の入社直後は、"順応する"ために耐える期間となります。
まったくの赤子に戻るとまではいかなくとも、せいぜい中高生レベル。新人に逆戻りするわけです。
これにより、所属において自分が発揮していたパフォーマンスレベルが、現職ではまったく発揮できないという事態が生じます。
前まではプロジェクトのリーダーとして社内の作業分担や工程、顧客との技術的協議の最前に立っていながら、新しい職場においては日程調整作業に終始し、打ち合わせ内容はほとんど理解できない、という状態になっているのです。
一方で、現職における年収水準は前職での評価や立場に基づく実績から相対的に算出されることになっています。
要は当面、"これは給料泥棒ではなかろうか?"という事態が続くわけです。これが言葉で言う以上になかなかつらい。
そもそも、「最初のうちはそんなもんですよ」とは誰も言ってくれないので(近いことを言ってくださる人もいる)、オフィスにあるのはキャッチアップに向けた無言のプレッシャー。当面は超過勤務という形で発生しそう。(してる
ビジネス慣習としては、中途入社者が必死にもがいて勝手に追いつくというシナリオは当然なでしょうが、これによって精神的な"追い込まれ感"が生まれるので、単純に心が削られるんだよな。。
目の前で展開されている打ち合わせ協議で、何が話されているかわからない。そして当然ながら自分が何も貢献できていないということは、笑えるレベルで絶望します。
研修期間とか投資期間というのが正論ですが、当事者としては割り切って理解できないものです。
とはいえ。
もちろん、この状態がずっと続くということはないのでしょう。
より幸せになるために転職を選択したという経緯に間違いはないので、なんとかこの一時的フェーズを耐え抜き、「仕事はQoLを邪魔しない」という理想の状態にしますよ。