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IVRyでの共有する文化
この記事は 株式会社IVRy 赤組 Advent Calendar 2024 の20日目の記事となります。紅組の昨日の記事は 今坂さんの『電話DXを支えるMarketingOpsの舞台裏:IVRyのMOpsの現在と未来』でした。紅組の明日の記事はうんちく王の文明さんです。どちらも合わせてご覧ください
アドベントカレンダーをご覧の皆様。
IVRyでSREとして色々と働いている松崎(マツザキ)と申します。
株式会社IVRy 紅組 Advent Calendar 2024では、IVRyでの共有しレビューされる・する文化について働いてて感じたことを書いていきます。
基準を作る
合っているか、合わないか、価値観がずれているのかドンピシャでハマっているのか。気分でも、モノでも設計でも、基準となるものがあると批評がしやすくなると考えています。
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を表現
基準を作らない場合、議論は出てくるけれど形になってまとまりができてこないためか、議論のみで発散してしまい、結局良かったのかどうか、一日寝て落ち着いてスッキリした頭で考えることも難しいんじゃないかと。
たとえ一行でも文章として評価できるものがあれば意見を重ねてることができ、結果として形あるものができると個人的に考えています。
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このnoteでは、IVRyでの一例を元に基準となる議論のたたきだったり、ドキュメントの作成についてこうやっていた・こうやっているなあ、と自分が感じられているものを中心にご紹介します。
IVRy発足当初の共有
IVRyの開発チームは、3年前の発足当初はSlackを活用して、仕様のすり合わせをしていました。当時は開発に携わるメンバーは2~3名ほど、当時は開発に携わるメンバーは2~3名ほど、全体としても10名に満たないメンバーでした。当時私は在籍していませんでしたが、Slackを利用していたのは数名であったためか、不自由は感じていない様子でした。
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開発チームが増えるにつれ、過去の経緯や今後の開発を行う案件のまとめなどをSlackのみで仕上げるのも難しくなり、Notionを利用するようになりました。特にフォーマットは定めない状態で文書を作成していました。
Design Doc文化
さらに時代が下り開発チームがさらに増え15名を超えるようになると、複数の案件が同時並行で進み、実装や開発、議論が複雑になっていきました。
ある程度固まったフォーマットに従って、何をやりたいのか、今調査したうえで取れる手・技術などを出したうえで進み方を相談したほうがいいよね、という話になり、Design Doc文化が根づくことになりました。
Design Docについて書き方を知っている人を中心にNotionでまとまったものを作って、ブログ記事のまとめや書き方のポイントをまとめてもらいました。
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Design Docを作る文化がIVRyに根づき、さらに作成されたDesign Docをレビューする文化も定着していきました♥️
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DesignDocはスタート時、Notion上で作成をしていました、他のチームではGoogle Docを利用したり、文書の管理はチーム単位で使いやすい形で運用を続けています。
DesignDocを元に議論や仕様の漏れ、やらなくていいこと、集中すべきことはなにか、など様々な意見を集約でき非常に便利に利用しています。
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チケットを切って共有する
開発チームではKPTをNotionで管理し、2024年12月現在、週に1度オフライン・オンライン混合で集まって話し合いをします。
KPTなので開発でリリースできた、この人の行動とっても助かったとか、もう少しリリースで落ち着けたところがあったのではないか、とかいろいろな意見が出てきて、参加している開発メンバーの意見も交わされます。
チケットが元で、例えば毎日開催されている朝会をやめてみようとか、Problemで出てきたrspecに関するexpectの扱い、Rubocopやコードフォーマットの話など、どうなんだろう?から始まった話を下にこうしたらどうか?という意見や、コードであれば具体的なPRや改善作業が始まったりしました。
意見を言う・集まる・評価する・動くという一連の行動が働いてて個人的に好きな流れです。一連の流れをさらに繰り返していくことで意識まとまり力がばらつきが出づらい状態が維持できているのかなと、感じています。
Slackで気軽に書き込む
DesginDocやチケット管理などもありますが、2024年12現在の今であっても、Slackで気軽に質問をする、ということも基準を作る行動の一つであると考えています。認識の深さやすでに解決していることかもしれない、ということは気にせずわからなければ聞く文化がIVRyではあります。
職種・ロールに関係なくお客様の利用に関するお話や、ソフトエンジニアリングのお話がどんどん流れていきます。思いつき・アイディアも流れていきます。入社すると、time-matsuzakiなどtimesチャンネルといわれる個人で会話や悩みや仕事上メモしておきたいことなど様々な用途に使えるチャンネルが作成され、いろいろな人達が活用しています。
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Slack部屋の中に個人的に気に入っている部屋があります。#ask-anything という部屋です。何でも聞いていいSlack部屋です。本当にどんなことでも聞かれています。
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誰に聞けばよいか確信がない、確信を持てないけど今自分が保持している情報を用いて行動を起こすべきか相談したい・聞いたほうが早い・解決したい、そんなときに #ask-anything 部屋が活用されています。
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資料を作り、展開をする
資料をつくりチーム内でプレゼン・ヒアリングを進めることで組織内では形になっていないものを形として作り上げて過程を行っているのも好きです。(これは他のIVRyメンバーが実施していることではありますが)
弊社IVRyのSREメンバー、阿部さんがクリティカルユーザージャーニー(以下CUJ)に関して、SLI/SLOで必要となることを軸にワークショップを開催し、PdMやSRE、デザイナーを含めてCUJとはどのようなものか?なぜすすめるのか?の話がありました。
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CUJ説明会に参加し、阿部さんの説明をきき、CUJを定義する意味、定義するサービスが動作していることをどう捉えるか?レスポンスタイム?サービスが止まるとはなにか?など様々なことを聞き、質問が交わされました。
気軽なSlack書き込みからDesign Doc文書、プレゼンや厚みのある資料を元に行われる説明まで、様々な基準が作成されています。
過去の経験とIVRyを比較してみて
過去の経験としてこうしておけばよかったな〜というところはありました。
情報を共有する・求めることについて、文章のクオリティよりレビューでのやり取りを重ねている
過去いた組織では、時間をかけて伝えたいこと以外のことにクオリティと発信側の気遣いなど他のメンバーに意見を貰う前に自己添削を繰り返してしまいがちな空気が生まれる状況がありました。IVRyでは、動くべきだが手持ちの材料がなく情報が詳しい人を探し出し、目的をこなす事に集中し、チーム内部にすぐにヘルプを求める行動が根付いていて良いと思いました。
重要そう、と判断したらすぐにエスカレーション
たとえ個人のチャンネルであっても、雑談をしていたチャンネルであっても、重要かもしれない、共有して意見募集を広めに受け付けることで解決が進むかもしれない場合、自分自身はもちろん、他のメンバーのものであっても情報を拾ってエスカレーションをしていく姿勢が浸透しており、小さいと思っていた課題、広げなくてもいいのかも?と個人的に考えていた課題でも必要と思われるメンバーへ広める・エスカレーションが次々に行われる動きが日常となっています。
関係ないかも?と思ってもすぐに共有し、結果関係なかった・問題なかったとしても新しく発生した問題があるたびにエスカレーションをしよう、となっていてとても個人的に好きです。
2024年12月現在、IVRyはメンバー数が150名を超える組織規模になりました。私がジョインした2023年4月ごろ(30名ほど)とは、エスカレーションをどんどんして広げていき、解決に向ける姿勢は組織として変わっていません。
基準を出すこと
ここで上げた例は、Slackでの例やNotionを始めとしたドキュメントツールによって作成された文書、チケット管理となりますが、資料完成度を気にしすぎるより、手早く基準となる要件をまとめ、他人に見てもらってレビューを受け、よりよい基準を作るように動けるような、そんな組織がIVRyです。
常に変わり続ける世界、成長し続ける組織において共有については基準を作成し、共有しレビューする・される文化になるよう日々改善を組織全体で続けています。
引き続き、今後出される弊社IVRyメンバーのnoteをお楽しみください!
ここまで、記事を読んでIVRyが気になると感じた方。IVRyではメンバーを募集しています。メンバー募集に関する資料をぜひご覧ください。
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