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人生邂逅 ・まなび編 ◆体験談から ー12ー1)
慣らし運転の多摩営業所から鍛錬の場 東海営業所へ
初体験の特約店営業を2年半経験し、つぎは名古屋営業所に異動となります
名古屋は、癖の強い個性派特約店がひしめき合う地域であり、また盛田さんのおひざ元といった特殊事情からも、なにかと注目の営業所でした。
知らぬが仏。とはこのことで、わたしは赴任するまでそのことは全く気にしていませんでした。
とは言っても、すぐに否応なく知らされる羽目になるのですが。
まず、赴任してすぐに感じたことは。
所員メンバー全員が、元気がない。 ということでした。
赴任後の数日間は、前所長と特約店さんへのあいさつ回り。
その後新体制でのスタートとなるのですが、
どうしたことか、疲労感満載で全く覇気がない。 というのが第一印象でした。
営業所の規模としては、首都圏と大阪に次ぐ3番目の大きさで
メンバーもベテラン、中堅、若手とバランスよく構成されており、文句なし
女性陣は、生え抜きの3名で、ちょっと男性社員にきつい面はあっても、特約店さんには顔が利き、頼りになる存在。
この点では、大いに恵まれていました。
その疲労感はどこから来るのか。
おそらく、先期の過酷な営業活動に起因していたのでしょう。
かなりストレッチな目標を与えられ、それを必死に追いかけてきたために、心身ともに疲弊したように思えました。
いわゆる伸びきったゴム状態です。
そこで、新任所長として取った策が、
「向こう3か月間は目標無視」の作戦。
今から思うとよくもこんな大胆なことを決断できたものだと、ちょっと呆れもしますが。
この時は、直感的にこれしかない。とひらめいたのです。
幸運にも、この時は営業本部の体制が大幅に変わりました。
本部長と部長が放送局を専門とする営業本部から異動。
これは、画期的なことで、
特約店営業と放送局営業は歴史的経緯から犬猿の仲。
反目し合うことはあっても、手を携えることなどあり得ない関係でした。
それが、なんとも大胆な人事がなされたのです。
このような状況下であったことから、どさくさ紛れ(?)にわたしも大胆な方針が取れたとも言えます。
それに、後に分かるのですが、この部長が「大当たり!」で、特約店営業の文化をいい方向に変え、組織を活性化し結束力を一気に高めてくれたのです
話は戻りますが、
「向こう3か月間は目標無視」の作戦。の実行により、メンバーの英気を養うことができまた、所員の結束力や協力体制も強化され、この下期には年間売り上げとして大阪営業所を超える快挙を達成できました。
まさに、組織はヒト。です。
もちろん、そのためには営業所メンバーの涙ぐましい努力があるのですが、それでも
スタート時点3か月間の大胆な英断が成果に結びついたことは望外の喜びです。
直観力も捨てたものではないです! ね。