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人生邂逅 ・まなび編         ◆仏教読書会から -43

空海秘蔵宝鑰(ほうやく) 加藤純隆 加藤精一 訳  より

般若信教から始まった「仏教読書会」ですが、今回から、弘法大師空海の 教えを学ぶことになりました。

えらいことです!

この書の説明書きには、次のように記されています。

真言密教をひろめる空海は、他の仏教思想との違いを明確にするため、こころをキーワードにして、さまざまな仏教思想を比較分類し、真言密教の優位を明確に説明づけた。
それが、本書「秘蔵宝鑰」である。
秘められた蔵(真の仏の教え)を開く宝のカギの意味で、真言密教を指す。
空海は、宇宙の中心・大日如来の明るい光の中で、こころを正しく見直せば。毎日が新しい生活になる。と真言密教の効用を平易に説く。

また、この訳文の「はじめに」の中に次のような文章があります。

本書で空海は、人間には共通の帰着点が存在する。
一般的には。物事を比較すれば差別や争いが生じるが空海の場合は、曼荼羅に中心があるように、すべてのものに共通の根っこがあり、そのために比較しながら同時に共存できるという独特の趣を秘めている。
ここからは、人間はそれぞれ異なった価値観を持ち、異なった思想や宗教を持ち続けながらも、こころから握手できるという可能性が見えてくるのである。
言い換えれば空海は、全人類の平和を視野に入れていることがわかる。

ということで、今から約1,200年前に書きあげられた書から、大切な気付きを得ようと思って、読書会に参加しています。

今も生きておられ、1日に2回の食事をされている空海さんが、今の世界情勢を見て、どんなことをおっしゃるのか?

       教えて! 空海さん です。

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