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人生邂逅 ・まなび編 ◆体験談から -26

相談者の  ”意思決定”  は尊重すること

前職の就労支援業務に就けたのは、いくつもの幸運が重なってのことでしたが、これは以前すでに触れさせてもらっています。

この職場では、丁度1年間を就職アドバイザーとして就業させていただきました。
その間、延べ300名近くの方たちの就労支援をさせて頂きました。

年齢は、18歳から74歳まで、いわゆる老若男女の方々です。
障害を抱えた方や生活困難者の方もおられました。

2020年8月から、2021年8月までですから、まさに、コロナ禍で、就労環境はとても厳しいものがありました。

この間に相談を受けさせて頂き、とくに印象に強く残っているかたを以前、紹介させて頂きましたが、その後も含めて情報を頂いている方がおられ、再度登場いただくことにしました。

何が印象深いか?

失敗を無駄にせず、地獄から天国大転換を図ったということです。

福岡から友人を頼って大阪にきて、シェアハウスしながらの職探し。

3か月間必死の就活で、やっとつかんだ採用内定でしたが、これが、いわゆるブラック(?)的企業

面接で提示された就労条件がハローワークの求人票の内容とかなり違っていた時点で、これは怪しい! と感じたものの。
やっとの思いで掴んだ就職先。ということで、求人に応じたのです。

このとき、止めてあげておけばよかったかも?
と、何度も思ったことを覚えていますが、後の祭り。

就業開始して、さらに状況のひどさに直面し、試用期間中に退職の意思を 直接社長に示したのですが。
無理やりの引き留め工作にあい、なかなか退職を認めてもらえず、それでもやっとの思いで離職出来たのは、意思表示して3か月後でした。

そんな失意の日々にあっても、後任が見つかるまで、指示通りに働き、後のためにと作業マニュアルまで作成。引継ぎもきちんとやって、最後まで誠実な仕事ぶりを貫いたことはじつに立派でした。

こうしたことを神は見逃さなかったのでしょう!

ほどなく良縁に恵まれ、自身で探してきた求人に応募し、とんとん拍子で決定。
今度は、まさに”まともな会社”に就職が叶い、これまでの経験や自身の適性にぴったりの業務に就くことができました。

時々連絡をもらいますが、「今が一番幸せ!」と言い切れるほどの充実感を味わっているようです。

あのとき、もし決断を止めていたらどうなっていたのか?

ご自身の意思決定を尊重したからこその今の状況。ということです。

「就職先は慎重に選ばなければいけない」ことを身をもって知ったのです。

余計なお世話をしなくてよかった!

就職アドバイザーとして、大事なことを学ばせてもらいました。

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