第4話 彼女

雪も解けて道路も運転しやすくなって
外にも出やすくなった3月の終わり。
彼女の家にお邪魔する日が来た。
やっぱり直接会って、想いを聞きながら
作業する方が楽しい。

青森県内でもDoor to Doorだと
車で2時間はかかる私たちの物理的な距離。
私は新幹線で向かった。

最初に青森市で会って
2回目は来てもらって
今回が３回目。
(約10年ぶりの再会からここまで半年かかってない)
彼女の新居も初めてお邪魔した。

笑顔も元気も、明るさも
そのサバっとした性格も
たまに出る津軽弁がかっこいいところも
BENIに似てるきれいな顔も
昔から何も変わらない。
大好きな彼女。
まぶしかった。
ママになってさらにパワフルになったと思う。
3人姉妹のお母さん。
10年以上経験を積んできたお仕事を辞めて
ほとんど経験したことのない接客業に
0から飛び込んでいこうとしてる姿は
何回見ても
めっちゃまぶしかった。

そんな彼女に中途半端なことは
絶対したくない。
彼女とお仕事してる時は
自分の知識や経験をフル活用した。

そして言われた。
「ほんとにすごいよ。うちこんなことできないもん。
ホントに感謝してる。ありがたいよ。」

もう、それだけで救われた。
モヤモヤしながらも
進んでるこの道は間違ってない。
きっとこの先に何か自分にできることがある
続けることが大事なんだ。

「うちだって初めてのことしようとしてるんだから
やりたいことやればいいじゃん。
失敗したっていいじゃん。
うちだってめちゃめちゃ不安だけど
やりたいことやる。
人生一度きりなんだから。もったいないよ。」

最初に言われたこの言葉。
目の前で体現されて、背中押されて。
そんな彼女にめちゃめちゃ褒められる。
嬉しかった。救われた。
目の前がすごく明るくなった気がした。
私の中の雪が
多分この時、解けたんだと思う。

私は彼女に会うまで
もう辞めようと決めていたSHElikesを
続けることにした。

Twitterにその気持ちを載せた

つづく